台風が来るとはわかっていたものの、それてくれないかなという淡い期待を持ちつつ東京に出張した。しかし、淡い期待は外れ、関東を一直線に目指して台風がやってきた。
空の雰囲気や、まとわりつく空気の感じが台風直前の独特の感じに変化してきたので、さっさと会場をあとにして、品川駅に向かった。東海道線が動いていないのを確認し、会社の上司に確認してから、すぐに宿を確保した。
夕方6時くらいに早めの晩御飯を食べようと外に出ると、風雨が激しくなり、駅から人があふれ出して大変なことになっていた。外食するのは諦め、コンビニに行ったのだが、これまた長蛇の列。弁当のたぐいは売り切れで、おにぎりとかパンが残っていた。電話も極端に通じにくくなった。自然の猛威よりも、人が一箇所に集中していることの恐怖を肌で感じた。
一夜開けると台風一過の晴れ。
混乱していた駅もほぼ日常を取り戻していた。
新幹線の予約は取りにくく、ほぼ満席の状態だったが、新大阪を過ぎると広島止まりということもあり閑散としていた。
窓から見える景色も穏やかだった。
東京はちょっと暑かったが広島は涼しかった。夜はちょっと冷え込んでいる。