京極夏彦を読むのは久しぶりだ。文体が古い感じで書いてあり、難しい漢字がいっぱい出てくるのでちょっと読みにくかった。一度読んだだけではよく理解できない部分があった。以前、どこかで読んだのだが、京極夏彦って人はおもしろい試みをする人らしい。この文庫でもページをまたがる文章が一カ所もない。つまり、ページの最後の行は必ずマルで終わるのだ。
「嗤う伊右衛門」は四谷怪談で有名なお岩さんのお話なんだけど、いわゆる怪談ではない。凛としたお岩の生き方や、一見不動の様子にも見える伊右衛門のキャラクターが意外だった。しかし、決してスーパーウーマンやスーパーマンとして描かれているわけではなく、非常に人間味あふれている。漢字の勉強をしたらもっと楽しめたかもしれない。次読むときには漢字帳を作りながら読もうかな。
DVDもあるようだ。
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