京都のカプセルホテル

「モダンだ」として海外で紹介される、京都のカプセルホテル 9h(画像41枚) : ひろぶろ
京都とカプセルホテルといったら思い出がある。
数年前、京都に住んでいた。壬生寺のすぐそばだ。京都はじいさんの生まれ育った場所なので、なんとなく親近感がある。
しばらく京都で働いたのだが、転職のために茨城のつくば市に行くことになった。
すべての手続を済ませ、部屋を後にした。よく行っていたパン屋に行き、別れの挨拶をした。そして、パン屋のすぐ隣りの駐車場に向かった。今日で京都も最後かぁ、明日からはつくばで新しい生活がはじまるぞ。気合入れていくべ〜〜。てな感じで感慨深く車に乗り込もうとした。なんか様子が変。・・・車検が切れているではないか。しばらく車に乗っていなかったのですっかり忘れていたのだった。部屋の鍵は返してしまったし、さりとて車を置いたままつくばに行くわけにも行かない。
昨日までは生活の場であった京都という街がいきなりアウェイに転じた。というか、どこに寝ればいいんだ?幸い会社がはじまるまでに少し余裕があったので、引越し先の会社の寮に電話した。「ちょっと事情が変わって、数日行くのが遅れます!」
歩いて京都駅まで行き、観光案内所でカプセルホテルを紹介してもらうことにした。
「カプセルホテルの場所を教えてください」
「京都にはカプセルホテルはありませんよ」
「え?マジ?」
はい終わった。ビジネスホテルに泊まるようなお金もない。しばらく悩んだ挙句、大阪に向かった。ネオンだらけの繁華街の中にあるカプセルホテルがなんだか妙にあったかくみえた。
京都とカプセルホテルという言葉の組み合わせを見て、当時のことを思い出した。
久しぶりに京都、行ってみようかな。

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