ペン先に宿る個性

そんなに何本も使う必要はないのだが、せっかく持っているからと、あれこれ万年筆を取り替えつつ使っている。

仕事場での使用率が高いのは断然サファリ。9割はサファリを使っている。嵌合式のキャップはハンドリングしやすく、ペンが軽いので手軽に取り扱える。

キャップレスは一番書き心地がいいんだけど、ペンが重くて作業に集中したりしていると振り落としそうになる。その重さのせいで筆記しにくいということは全くない。むしろ、適度な重さが心地いい。ただ、若干重いと感じる人がいても不思議ではない。

サファリとキャップレスが使いやすくてカスタム74は使用率が低くなってしまった。というか、きっとこれは本来の書き味ではないはず。一本、仕上がりのいいMかBのカスタム74、あるいはそれに準ずる金黒の万年筆が欲しい。ただ、せっかく買った一本なので、しつこく使い続けてみようとは思っている。

ペリカーノジュニアはもうすでに使う気がないのだが、カクノも多分、今のインクが無くなったら洗浄して保存しておくか、赤インクを入れて、赤ペンとして使おうと思っている。

サファリ、キャップレス、カスタム74はそれぞれ書き味が違う。

サファリは固いニブに独特の滑らかさとサリサリ感があり、心地いい。

カスタム74のFMは本来は滑らかだったけど、ペンクリニックで削ってもらってからカリカリのペン先になった。14金独特のしなりがある。

キャップレスは一番滑らかだけど、一番細いので、紙の凹凸をよく拾う感じ。重量感のあるペンにまだ慣れないせいもあり、最も丁寧に手が動く。きっと慣れれば、これがメインになると思う。ずっと大切に使い続けたい一本。

ペンそのものやペン先から感じる雰囲気は全て違う。サファリのように7年間放置した後、お気に入りになるペンもあるので本当の相性というものはわからないものだ。

 あー、そういえば、キャップレスのカートリッジインクだけど、未だ一本目の1/3以上が残っている。長い文章をつらつらと書くことはないけど、メモとか自宅の英語の練習にそこそこ使っているんだけど、なかなかなくならない。ペン先がFってこともあるのかな。いずれにせよこの程度持つなら、カートリッジ運用でコスト的には全く問題ないと思う。

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