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炭酸飲料のペットボトル

ネットで暇つぶししていたら、こんな技を見つけた。「(炭酸飲料などの)炭酸が抜けないようにペットボトルをへこませて冷蔵庫に保存する」というのだ。TV番組ito家のナントカで紹介されたとか。
これは見た瞬間に違和感を覚えた。というのも、通常、ペットボトルをへこますともとの形状に戻ろうとするため、容器内の圧力は大気圧よりも小さくなるだろう。炭酸水というのは二酸化炭素が水に溶けた溶液だ。気体の水に対する溶解度は圧力に比例する(ヘンリーの法則)。つまり、容器内の圧力が下がれば炭酸ガスは水から抜けやすくなるのだ。
ペットボトルをへこませるという発想は、湿気を帯びやすい食料を保存する場合、袋をつぶすとしっけにくいというようなところから出てきたのではないだろうか。つまり、変化を起こさせないためには出来るだけ空気に触れさせない方がいいという発想からの根拠のない連想だ。ただし、同量の炭酸水を小さい容器と大きい容器、どちらに入れればいいかということになれば、当然空間が小さくなる小さい容器に入れた方がいい(ただし、容器は圧力でほとんど変形しないものとする)。なぜなら、液体は基本的にほとんど圧縮されないため、容器内の空間が小さければ抜ける炭酸ガスの量がわずかでも圧力が上昇し、比較的早い段階で抜けにくい状態に移行するからだ。この考えはペットボトルをつぶして空間を小さくするのとは全く異なる。なぜならペットボトルは変形により内部容量が大きくなる余地があるからだ。
ちなみに、自分が気をつけているのは、まず、あっためないこと。炭酸飲料をコップに注いだらすぐにペットボトルは冷蔵庫に入れる(飲みきる場合はその限りではないが)。一般的に気体の溶解度は温度が高い程小さくなるので、冷えた状態をキープし続けた方が炭酸は抜けにくい。
次に、必要以上に刺激を与えないこと。これは経験的に誰でも知っていることだ。炭酸水は炭酸ガスを加圧して無理矢理液体に溶解させているので、常圧で刺激を受けると一気に大気中に炭酸ガスが逃げてしまう。
最後に、キャップはしっかり閉めること。自然と炭酸ガスが抜けるのはしょうがないが、キャップをきっちり閉めておけば内圧が高まるので、ヘンリーの法則に従えば、炭酸ガスの放出速度は徐々に遅くなるはずだ。
以上のような考察から、「炭酸が抜けないようにペットボトルをへこませて冷蔵庫に保存する」というのは間違いなのではないかと思う。ただし、実際に確認したわけではないので、真偽の程は定かではない。

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