どうしても気になったのでDPN-200とペン習字ペンを買ってきた。ここまでくると書くためというより、単なる好奇心だけでしかない。
まずはペン習字ペン。手に入れたのは透明なタイプ。すごく軽い。
カクノと比べるとこんな感じ。カクノと比べてもだいぶ軽く感じる。
ニブはカクノとほぼ同じ形状。背面から観察しても、基本的には同じものだと思われる。
ペン芯は表面の仕上げが少し違うような感じだが、形状は同じ。
ニブの切割だが、先端まで全く接触していない。
ペンポイントはこんな感じ。
今日は初めてインクを入れたときのインクの流れを動画で撮影してみた。インクがツツツーと流れてくる様子がよくわかる。この間、カートリッジ等は触っておらず、完全に毛細管現象と重力の効果だ。なぜか先端までは流れなかった。当然先端までインクが流れないと筆記はできないが、何度か紙に押し付けているうちに書けるようになった。
続いてDPN-200。
少し前まではDPN-500という金ニブのデスクペンが存在したらしいのだが、今は販売されていない。よって、このDPN-200がパイロットのデスクペンのハイエンドとなる。DPN-200にはEF、F、Mがあるが、今回はEFを購入した。
左から、セーラーのデスクペン(旧タイプ)、パイロット DPN-70、DPN-200。
写真では伝わりにくいかもしれないけど、DPN-200はペンが大きく風格がある。
左から、セーラーのデスクペン(旧タイプ)、パイロット DPN-70、DPN-200。
DPN-200はニブも大きい。ちなみに、材質はすべてステンレス。
ニブの拡大写真。
ペンポイントはうまく撮影できなかったけど、こんな感じ。
カクノ、コクーン、ペン習字ペンは同じニブで、DPN-70はそれらとは形状が異なるけどペンポイント背面に厚い部分が存在するのが似ている。ただ、DPN-200のニブは全く形状が違う。最近は10倍のルーペでペン先を観察しているんだけど、それで観察しても雰囲気が全然違う。まず、パイロットのステンレスニブにあるペンポイントの付け根の部分の厚い部分が存在しない。また、下の写真を見てもわかるけど、ニブの先端側面部が波打ったような形状になっている。
大型のニブはしっかりと軸に保持されており、基本的には剛性が高くしなりは少ない。少し強めに押し付けると、先端部分がしなっているのがわかる。DPN-70はもう少し付け根に近い部分から曲がっているような感じで、セーラーのデスクペンはかなり大きく付け根からしなる。DPN-200は非常にしっかりした芯がありつつ、ペンの先端でしなりを生み出すような設計思想なんじゃないかと思う。
ペンポイントの形状はDPN-70に似ている。
実際に筆記してみると、DPN-200は非常にリッチな筆記感を得ることができる。まだインクがなじんでいないせいもあると思うが、線はDPN-70のEFより細い。特筆すべきはその滑らかさ。EFにも関わらず、すごくスムーズに筆記できる。一方、ペン習字ペンは若干カリカリ感がある。決して悪いというほどではないのだが、DPN-200はペン習字ペンやDPN-70とは格が違うと断言できるレベルだ。当然、EFなので独特の抵抗というかひっかき感はあるんだけど、いやな引っ掛かりは皆無で、リーガルパッドのような紙質の悪い紙に筆記しても不自然な感じがほとんどない。単純な滑らかさだけでいえば、カクノのFが滑らかだと感じる人もいるかもしれないが、DPN-200のペンポイントには仕上げの良さのようなものがあり、安定感が半端ない。個体差なのか、若干ペン芯とニブがずれているんだけど、筆記のバランスを崩したくないので放置しておこうと思う。これはすごいペンだ。2000円でこれは完成度高すぎだろう。
DPN-200にはFやMがあるのだが、きっとMなんかは相当いいんじゃないかと思う。うーむ、試してみたい。