1000円台の万年筆でずっと気になっていた万年筆、プラチナのプレジールを買ってきた。色は鮮やかなオレンジがきれいなNOVA ORANGE。限定色らしい。
プレジールはニブはプレピーと同じものが使われているが、軸はアルマイト加工したアルミ軸で、1000円とは思えないくらいきれいに仕上がっている。カクノと違ってクリップが付いているので、持ち歩きやすい。
ペンポイントは0.3の細字(F)。
プレジールの特徴はキャップ内部にスリップシールという機構を設けていて、一年放置してもインクが乾いて詰まることがないという。
ペン先はこんな感じ。
カクノのペン先との比較。
ペン全体の比較。
左から「ラミー サファリ」「パイロット コクーン」「プラチナ プレジール」「パイロット カクノ」。
筆跡はコクーンのFよりも太い。割と太めのキャップレスFよりも太い。Fの割には比較的太めの線である。筆記感はなめらか。ニブが割と平面に近いのでしなりやすく、筆記感は若干柔らかく感じる。
若干残念だったのは軸の端面に小さな打痕というか削れて塗装が剥げている部分があったこと。ペン先側をねじ込むとほとんど見えなくなるし、実用上も問題ないので我慢しよう。
パイロットのカクノとコクーンはニブがほぼ同じものだけど、書き味は違う。その違いは軸の重さではないかと思っている。つまり、ペンポイントと紙に生じる摩擦に起因する振動が重量が重いほど伝わりにくいようなイメージだ。プレジールは金属軸なんだけど、アルミなので15.4グラムと結構軽い。もう少し重く作れば筆記感が向上するのではないかと思う。
仕事で使える安い万年筆が欲しいという場合には選択肢の一つに入れてもいいと思う。