サンスター文具 ホッチキスの針外し はりトルPRO

わたしは紙の資料をほぼ手元に残しません。

会社では資料は特別な事情がない限り、A4で作成して、片面印刷し、ホッチキスで左上を閉じるように指導しています。そうすると資料をドキュメントスキャナで電子化しやすいからです。iPadもありますので印刷しないという選択肢もあるのですが、閲覧性やメモを記入することを考えると、ミーティング中に使う資料は紙がいいです。両面印刷をしないのはスキャナとは関係ないのですが、両面印刷の資料は単純にめくるのがめんどくさくなるからです。ホッチキスを使うのは低コストということもさることながら、確実だからです。ゼムクリップは一時的に束ねるのには便利なのですが、めくる資料には不適切です。針を使わないホッチキスはたくさん閉じれない上に、方式によっては綺麗に外せません。ガチャックは個人的に使う分にはいいのですが、配布資料には向きません。

今時のシュレッダーはホッチキスをつけたままでも使えますし、再生紙を作る上でも問題がないと言われています。

古紙リサイクル時のホッチキス針について - 会社情報 - マックス株式会社

紙の資料を綴じる手段は、今のところホッチキスが最適だと思っています。

そういうわけで、日常的にホッチキスを外すという作業が発生します。

ホッチキスには外す道具が付いています。

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この部分です。

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これを使えば取れるは取れるのですが、ビヨンとどこかに飛んでいくことがあります。キーボードの奥底に入ったりすると最悪です。MAXのサクリシリーズは飛びにくい工夫がなされていますが、それはそれで取り外した針が挟まって取り外すのがかなり面倒なんです。

ホッチキスを外す道具があることは知っていたのですが、買おう買おうと思いつつもなかなか買わない道具の一つでした。

満を持して?買ってきたのはサンスター文具のはりトルPROです。

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ホッチポンというMAXの商品もあり、それはとった針を収納できるのですが、10号針専用だったのでやめました。はりトルは10、3、11号に対応しています。DAISOにも同じようなのが売ってるらしいのですが見つけられませんでした。しかし、このはりトルも定価380円とそんなに高いものではありません。

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見た目はかなり無骨ですが、専用工具感がありカッコいいです。

使い方は簡単です。

まずは、このようにホッチキスの針に滑り込ませます。

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続いておもむろにレバーを掴むと、針が取れます。取れた針は先端につままれますので、飛んだりすることはありませんし、確実に取り外せます。

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針はこんな形状になります。

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気持ちいいくらいサクサク外せます。多く綴じていても、2枚しか閉じていなくても外しやすさにはほとんど差がありません。しっかりと工具の先端を差し込んで、紙を押さえるようにするのがコツです。中途半端に差し込むと、綴じ枚数が少ない場合、押さえが甘くなり破れやすくなります。道具はその原理や設計思想をよく理解することが、よりよく使うコツです。

これは想像以上に使いやすいです。

もっと早く買うべきでした。

 

サンスター はりトル PRO S4765800

サンスター はりトル PRO S4765800

 

 

 

ゼブラ ドラフィックスF

高校時代にメインで使っていたシャープペンシルがドラフィックス300です。廃番というわけではないので、アマゾンなどでは購入できるようですが、実店舗で見かけることはほぼありません。

今日、ゆめタウン広島のクロスランドマーケットに行って、何気なく棚を見ていたら、発見しました。DRAFIX Fと表示してあり、色がパステルカラーです。調べてみると海外仕様として紹介されていますが、貼ってあるシールは日本語です。

通常盤の型番はDM3-300ですが、このシャープペンシルはDM5-Wです。

手にしてみると懐かしのドラフィックスに間違いありません。選んだのはラスイチの白。他のはたくさん売れ残っていたのですが、ラッキーでした。

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ガイドパイプは4 mmで、芯硬度表示窓もあるので、基本的には製図用です。

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この芯硬度表示窓がなんか好きなんですよね。

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クリップは取り外し可能です。

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消しゴムはこんな感じ。

キャップは取り付けるときにしっかりとしたクリック感があり、設計にこだわりを感じます。

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芯チャックは金属製です。

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グリップは細めの溝があるだけです。しかしながら、このグリップが最高なんです。

大学でスマッシュに出会うまでは、あまりにも身体になじみすぎていて、これ以外のシャープペンシルの必要性を感じたことがありませんでした。改めて触ってみても、良いですね。軽いので長時間使っていても楽です。

参考までにいくつかのシャープペンシルと比べてみましょう。

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よくみるとオリジナルより白の方が色使いがよりシンプルでいい感じです。真っ黒バージョンも欲しいところです。

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廃番になる前に数本確保しておいても良いかも。

今日はいい出会いがあって、満足です。

 

ゼブラ シャーペン 滑らかな書き心地(DM3-300) 0.5mm

ゼブラ シャーペン 滑らかな書き心地(DM3-300) 0.5mm

 

 

 

万年筆選抜大会 金ペンクラス杯、鉄ペンクラス杯

常にインクが入れてある万年筆は20本を超えます。残念ながらインクが入っていないのも同じくらいあります。言い換えると、20本は割とお気に入りってことです。

例えば、ブラス万年筆はラフに筆箱に入れるのに適していますし、サファリはスライドキャップ式でなおかつポストしないでバランスよく書けますし、これも筆箱にラフに入れておいても違和感がないペンのひとつです。こんな風に良いところを挙げればひとつひとついいところがあるんです。

そんな中、あえて金ペンと鉄ペンのベスト1を決めたいと思います。選んだ基準は、入手性、利便性、書きやすさ、使用頻度などです。実用性を重視して選びました。

選ばれたのは、

金ペンクラス杯: パイロット キャップレス絣 F

鉄ペンクラス杯: プラチナ万年筆 プロシオンM

です。

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インクと筆跡はこんな感じです。

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キャップレスはカートリッジでしか使わないつもりです。

キャップレスはノックするだけで書き始めることができます。こんな方式にもかかわらず、インクは乾きにくく、書き始めで掠れたことはありません。インクフローも適切で、線も安定しています。あらゆる書き方において引っかかりなどは皆無で、欠点が全くありません。Fにしては線は太めです。そのおかげか細字なのにカリカリ感がありません。しなりを感じるような書き方はしませんが、18金の細長いニブは独特のショック吸収性を持っており、ボールペンなどと比べると紙へのタッチが軟らかいです。あえて欠点を挙げると、筆跡が単調で万年筆らしさがないことです。ただこれは細字だとそんなもんかもしれません。

プロシオンはスクリューキャップ式の万年筆ですが約3/4回転でキャップが外れます。軸を右手で、キャップを左手で持ち、ひねると持ち替えることなくキャップが外れます。その流れで軸を反転させ、キャップをポストしますので、スライドキャップ式と時間的な差はほぼありません。ペン先の安定感やインクフローが普段使いにちょうどいいです。収納時にインクが乾きにくいスリップシール機構が実装されているので顔料インクも安心して使えます。顔料インクは耐水性が高いのでサインや宛名書きにも使えます。中字なのでカリカリ感は全くありません。独特の筆記音がしますが、紙の繊維を噛み込むような不快さはありません。

個体差やインクとの組み合わせの影響もあると思いますが筆記線の太さも気に入っていて、プレジールの中字05よりも細めです。印象としてはプレジールの05が少し太すぎなのかもしれません。

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中字と言われると少し太い感じもするのですが、例えばゲルボールペンで一般的によく使われる0.5と比べてみましょう。

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今回比較に使ったのはエナージェルインフリーの0.5ブルーブラックです。むしろ、プロシオンのMの方が細いくらいに見えませんか。

参考までにいくつか比べてみましょう。

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個人的には鉄ペンとしてボーテックスを一推ししたいのですがm残念ながら廃番品で現時点で入手できる場所が限られていますので、選びませんでした。興味がある人はmasahiro万年筆で検索してみてください。わたしはそこから買いました。

下のリンクではキャップレスの代わりにキャップレスデシモのブラックを示しました。プロシオンはわたしが使っているのと同じものです。

パイロット 万年筆 ノック式 キャップレス デシモ ブラック 細字(F) FCT-15SR-B-F

パイロット 万年筆 ノック式 キャップレス デシモ ブラック 細字(F) FCT-15SR-B-F

 

 

 

 

 

鉛筆シャープ Type M

鉛筆シャープのタイプMを買ってきました。芯径は0.7です。

並んだばかりなのか、全種類豊富にありました。見た感じ、まだ一本も売れてない感じでした。ものによりますが、こういうものは東京より手に入れやすい側面もありますね。

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タイプMxとの比較。

上が今回購入したラバーグリップのタイプMです。

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見た目はそれほど違いません。Mは軸が半透明でスマートに見えます。

重量は体感で70パーセントくらい軽く感じます。フィット感は抜群です。長時間での使用を考えるならラバーグリップのタイプMの方がいいと思います。

六角で太めラバーグリップのシャープペンシルというのは唯一無二の存在でしょう。大型の消しゴムも実装されていて実用性も高く、ガイドパイプが収納できるので持ち運びも安心です。現時点で0.7実用シャープとしてはナンバー1と言っても過言ではないかもしれません。

 

コクヨ シャープペン 鉛筆シャープ TypeM ラバーグリップ 0.7mm 青 PS-P402B-1P

コクヨ シャープペン 鉛筆シャープ TypeM ラバーグリップ 0.7mm 青 PS-P402B-1P

 

 

 

プラチナ万年筆 センチュリー #3776 ローレルグリーン 中字

土曜日、日本橋丸善で開催されている世界の万年筆展に行ってきました。

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前から欲しかった万年筆を買ってきました。

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ホントは中屋万年筆が欲しいのですが、今日はもう少しお手軽なもの。

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#3776のローレルグリーン中字です。

プロシオンが書きやすいので、#3776の中字にも興味が出てきて、欲しいと思っていました。福袋もあったのですが、ニブが細軟だったのでやめました。細軟も興味がないわけではないですが、今日はは中字が本命です。

インクはブルーブラック、コンバーターも購入しました。おまけでインク吸いとり紙をもらいました。

万年筆展ではお客さんが持ってきていた貴重なプラチナの万年筆を見せてもらったり、ガラスペンを体験したりとなかなかおもしろい時間が過ごせました。

ペンはこんな感じです。

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ちょっと写真が悪いのですが、暗いところでは黒っぽく見えますが、透明感のあるきれいな緑です。

大型のニブが特徴的です。

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プロシオンとの比較。

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書き味はチェックしたのですが、詳細をチェックする時間がありませんでした。ペン芯とニブの中心が若干ずれているのがちょっと残念です。自分で直そうと思ったのですが、結構がっちり入っていて、軽く力を込めただけではビクともしません。書き味には影響なさそうなので、そのうちペンクリニックが購入店、あるいはメーカーにチェックしてもらってもいいと思っていますが、案外そのまま使うかもしれません。

早速書いてみました。キャップが重く、若干リアヘビーですが、万年筆としてはペンのバランスが良く書きやすいです。クラス的にはカスタム74と同等クラスなんだと思いますが、個人的には#3774の方が好きです。ワンランク格上の万年筆と同じくらいの安定感を感じます。

試筆したのでわかっていたことですが、書き味は良好です。引っ掛かりや違和感は一切ありません。これまた試筆の時に感じていたのですが、中字とはいっても結構細く感じます。キャップレスのFよりもむしろ細いかなといった感じです。プロシオンが使い始めはフローが渋めで線が細めだったので、使ううちに少し太めになってくるかもしれません。

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書き味はプロシオンとは全然違います。

プロシオンはサリサリとした軽快な書き味ですが、#3776はサラサラっとした書き味です。ある意味クセが全くありません。

筆圧で若干線の細さが変わり、万年筆らしいメリハリのある線が引けます。

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最後にインクですが、今回購入したブルーブラックはブルーの発色がきれいで、いい色です。また、プラチナのブルーブラックはいわゆる古典インクらしく、比較的耐水性が高いです。少し乾かした後に水を垂らすと滲むものの色は結構しっかり乗っています。時間がたつともう少し耐水性が上がるかもしれません。

今回、プラチナの金ペンを初めて買いましたが、これはいいですね。実は金ペンの中字を買うのは初めてです。最初に買う金ペンとして#3776を選ぶのはありですね。ワンランク上の万年筆と比較しても全く引けを取らないと思います。

これからガンガン普段使いしようと思います。

 

 

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