Studio shot comparison: Digital Photography Review
XZ-1とも比較してみた。全体的にXZ-1の画像はシャープネスがきつめのようだ。S100は周辺部でだいぶシャープさが失われているようだ。これは画像処理のせいではなく、レンズ性能の違いではないかと推測している。ただし、S95と比較してもS95の方が結果がよいように見えるので、撮影条件がちょっとまずかったのかもしれない。
ただ、いずれにせよこのクラスのコンパクトカメラはいずれも高画質で、普及クラスとは一線を画しているのは間違いない。その違いは撮像素子や画像処理の違いもあるのかもしれないが、一番の原因はレンズ性能ではないかと思う。PENTAX Qが採用している撮像素子はいわゆる普及帯のコンパクトカメラと同一サイズのものであるにも関わらず、コンパクトカメラよりも高画質だからだ。レンズの解像度が低いために細部がぼやけたようになり、なおかつノイズ処理とjpg圧縮がかかることにより、一層、ぼんやり感が高まるのではないかと考えている。
コンパクトカメラでも高画質という点にこだわるならばまずはレンズということになるわけだ。そういう意味でS100はちょっと中途半端な位置にいるのではないかと思う。むしろ、一回り小さい撮像素子を実装し、望遠倍率にこだわったオールインワンモデルともいえるリコーのCX6の方が潔いかなと思う。