XZ-2を触ってきた

XZ-2を触ってきた。

いい意味でも、悪い意味でもXZ-1とは違うカメラだと思った。

いい意味では機能がアップして使いやすくなったこと。マクロモードがなく通常の撮影とマクロ撮影がシームレスに意識することなくできるのは便利だと思った。また、前面ダイアルをクリック感のある状態とクリックを外すレバーがあって、クリック感を外すとマニュアルフォーカース用のダイアルになるんだけど、これが思いの外よくできていて使いやすかった。レバーのところにはボタンがあり、簡易メニューを呼び出すことができるのは便利だと思った。

ちょっと変だなと感じたのは、アートフィルターをラフモノクロームとかにすると極端にパフォーマンスが落ちること。XZ-1だと表示が多少遅れる程度でフォーカスなどはほとんど遅延がないんだけど、XZ-2では表示もカクカク過ぎたし、フォーカスがめちゃくちゃ遅かった。このあたりはファームウェアで早急に解決されると思うけど、非常に使い勝手が悪かった。

で、肝心のデザインなんだけど、これはXZ-1と比較していい点が全くないといってもいい。グリップが付いたからといって特に持ちやすくなったとは感じなかった。ボディが厚めなのはまだ我慢できるとしても、液晶画面が厚くて右手の親指が干渉して気持ち悪い。カメラは見た目も大切だけど、手にした時の感覚が非常に大切で、自分にとって良いカメラと悪いカメラは握った瞬間にわかる。

何より我慢がならないのは、液晶画面が上向きになるようにスライドさせると、液晶画面の背面上部がボディ裏側のスリットと干渉して傷がつくことだ。実物を見ないとわかりにくいと思うが、手にしてもらえばすぐに何を言っているかわかると思う。店頭にあったのは新品だったけど、すでに傷がつき始めていた。使用によるスレキズ等はそれほど気にならないが、ボディデザインに起因する本来付かなくてもいいキズは美しいと言えない。鑑賞する部分の面取りを工夫するなり、もう一工夫やりようがあったのではないだろうか。ああいう部分のチェックがもれるというのは、ちょっと自分的には考えられない。他の完成度が高いだけに残念なポイントだ。あんなことになるなら、液晶は固定式でもよかったかも。

そうは言うものの、他のハイエンドコンパクトカメラと比較するとコンパクトだし、デザインもまだすっきりしている方だ。いまどれを選ぶかと言われたら、XZ-2になるかもしれない。自分はまだXZ-1のままでいいと思った。

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