万年筆のパイロットらしさ

最初に購入した金ペンはパイロットのカスタム74でした。しばらくFMを使っていたのですが、筆圧を入れないと線が薄くなるのが感覚的に合わなくて苦手でした。2本目のパイロットの金ペンはキャップレスでしたが、こちらは最初から調整したものを通販で購入したのでデフォルトの状態がわかりません。

そして今回購入したカスタムヘリテイジ912です。これも調整なしがどういうものかはわかりませんが、調整したのはメーカーの人であり、デフォルトの味は損なわない程度に調整をしてもらいました。

しばらく書き込んでみて、なるほどパイロットらしいなと思い始めています。どの万年筆も筆圧を強くすると線が太くなりますが、パイロットの金ペンの場合、筆圧をほとんどかけないとかなり線が細くなる傾向にあります。

f:id:digistill:20180501231751j:plain

上が筆圧をかけずになでるように書いたもので、下は少し筆圧をかけて筆記したものです。上のグルグルは最初少しカスレが出ています。調整をしてもらったからか、最初に購入したカスタム74で感じた疲れる感じはありません。むしろ、パイロットらしくておもしろいなと思う余裕があります。いろんな万年筆を使ってきたからそう思えるのかもしれません。

f:id:digistill:20180501232010j:plain

実際に字を書くと、ちょっとメリハリのある線がおもしろいです。

ちなみに、キャップレスのFは実直。メリハリはほとんどなく、常に一定の線です。おもしろみはありませんが、安定感は抜群です。

一方、セーラーのプロフィット21はシャキンとした印象です。ニブの形状によるのか、ペンポイントの摩擦がニブ全体に響き、小気味よい音を立てます。

連絡はこちらから