SHARP関数電卓 EL-501J、EL-520TX

先日、カシオの関数電卓fx-JP900を購入したばかりですが、シャープの関数電卓EL-501J、EL-520TXも買ってきました。

まずはじめにEL-501Jです。

この関数電卓は標準電卓タイプの関数電卓で、1000円程度で購入できます。液晶には数字しか表示されませんので、入力には少しコツが必要です。

例えば、「sin 30°」を入力する場合、数式通りタイプの場合、[sin][30][=]と入力しますが、標準電卓タイプでは[30][sin][=]となります。「1/6 + 1/7」は[6][2ndF][1/x][+][7][2ndF][1/x][=]となります。[1][÷][6]+[1][÷][7][=]と入力しても結果は同じです。

このように少し独特の入力方法をマスターする必要があります。一方、キーストロークが少なくなるなどのメリットもあるので、目的によっては気軽に便利に使えます。何より安くてコンパクトなのに基本的な関数電卓の機能を備えているのは魅力的です。

 

EL-520TXはシャープのスタンダード関数電卓のハイエンドモデルです。位置づけとしてはカシオのfx-JP900と同じだと思います。fx-JP900よりも少し安く購入できると思います。

日本語などの表示ができますが、液晶が96x32ドットです。fx-JP900の液晶は192x63ですから、ドット数は1/4しかありません。表現力ではかなり劣ります。

3台を並べて外観を比較してみましょう。

まずはじめにEL-520TXとfx-JP900の積分の計算速度をベンチマークしてみます。式は先日使ったこれです。

fx-JP900は5秒程度で結果が出ましたが、EL-520TXは45秒程度かかりました。また、速度もさることながら、計算結果が正しくないのが気になりました。

カシオの関数電卓は使い慣れているのでfx-JP900はかなり使いやすいと感じます。一方、シャープの関数電卓は20年ほど使っていないので、入力方法に戸惑いがあります。しかし、大学に入って初めて購入した関数電卓がシャープのプログラマブル関数電卓だったこともあり、どこか懐かしさを感じます。

EL-520TXを店頭で少しさわって、一番気に入ったのは「数表作成機能」です。

基本的にはfx-JP900と同じで、式を入力し、変数のステップを指定すれば、各変数値に対する式の値を一覧表にしてくれます。fx-JP900の場合、ステップだけでなく範囲を決める必要があります。行数が40を超えるような範囲とステップを指定するとエラーとなります。

しかしながら、EL-520TXでは範囲を指定する必要がありません。スクロールするとどこまでも表が表示されます。その都度、計算して結果を表示しているのかもしれません。

上の写真を見ると、fx-JP900の表示の方が情報量が多く、洗練されていますが、EL-520TXのドット絵的な表示も嫌いじゃないです。

一般的に無難に使いやすいのはfx-JP900だと思いますが、EL-520TXは自動で電源を落としても直前の式を覚えていたり、[D1][D2][D3]という機能メモリーキーがあります。これは関数や機能を覚えさえるキーで、例えば、シャープの場合、メニューの裏に入ってしまっている[Ansキー]を割り当てることができます。

 

 

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