好きな関数電卓 SHARP EL-501J

関数電卓は自宅でも会社でも常にすぐに手の届くところにおいてあります。

基本的には数式通り表示のfx-JP900だったり、EL-520Tが無難に使いやすいんですが、一番好きな関数電卓といえばEL-501Jです。

SHARP EL-501J

EL-501Jは1000円弱で購入できる標準入力方式の関数電卓です。複雑な式を入力する場合には迷わずEL-520Tなどを手にしますが、パッと手に取って使うのは圧倒的にEL-501Jです。好きな点をいくつか書きます。

1.まず、適度にコンパクトでキーの押し心地がいい。

持ち歩くことだけを考えたら先日購入したキヤノンのF-605Gの方が小さいですが、関数電卓にしたら十分小さいです。また、EL-501は適度に大きく、キートップが樹脂なのでのでキー入力が格段にしやすいです。

2.独立した電源OFFキーがある

EL-501Jはソーラーパワー式じゃないというのもあり、できれば使い終わったら電源をすぐに切りたいです。関数電卓の多くは電源を切る機能が一層奥にあります。つまり、2回キーを押さないと電源が切れないようになっています。計算途中で間違って電源を切らないための工夫だと思いますが、個人的にはOFFキーでサクッと電源が切れた方が気持ちがいいと感じます。

3.角度入力モードが使いやすい

三角関数を使う場合、度とラジアンは切り替えて使うことが多いです。角度のモードも他の関数電卓はメニューの中に入っていたりして、切り替えるのに少し手間がかかります。しかし、EL-501Jは[DRG]キーを押すだけでDEG(度)、RAD(ラジアン)、GRAD(グラード)が順に切り替わります。たったそれだけのことですが、かなり使いやすく感じます。ちなみに、グラードというのは円周を1/400にしたような単位らしいのですが、個人的には使うことはないです。

4.[F↔︎E]キーが使いやすい

[F↔︎E]キーは表示方式を切り替えるキーで、浮動小数点方式と指数方式を切り替えることができます。下の写真は左が浮動小数点方式で右が指数方式です。指数方式の一番右の06というのは10の6乗を意味しています。

左:浮動小数点方式、右:指数方式

例えば、上のような桁数の多い結果が得られた場合、指数方式に切り替えると6乗オーダー、つまり、7桁の数字であることがわかります。

5.[2ndF]キーが大きくて押しやすい

左上にある[2ndF]キーはキーの一層奥にある機能を呼び出すキーですが、これが他のキーよりもひと回り大きいので押しやすいです。

6.標準入力である

標準入力式の場合、例えば、5.6の2乗を求めるときにはこのように押します。

[5][.][6][x^2キー]

[=]を押さなくても即座に結果が表示されます。

これが数式通り入力の場合、必ず[=]を押さないと計算が実行されません。このわずかな差が便利だと感じることがあります。

7.メモリーが使いやすい

EL-501Jにはメモリーが一個だけあります。これを操作するのが[RCL],[STO],[M+]です。[STO]は表示されている数字をメモリーに入れるキーで、[M+]は普通の電卓と同じで、メモリーに付け加えるキーです、[RCL]はメモリーを呼び出すキーです。メモリをクリアしたければ0が表示されている時に[STO]を押せばいいです。EL-520Tも操作やキー配列が同じなのでこれは、EL-501Jならではの機能というわけではないですが。

8. 色使いが好き

白黒にオレンジという色使いが見やすいし、かっこいいです。差し色の緑もアクセントになってます。

テカテカ仕上げなので指紋は目立ちますが、使っててそんなに気になることはないです。

9. 7セグメント表示が見やすい

ドットマトリックスほどの表現力はないですが、7セグメント表示は普通にみやすいです。

 

もちろん欠点もあり、複雑な式は入力に工夫がいる場合があります。あと、統計のデータ確認ができないとかもあります。しかしながら、複雑な計算は別の関数電卓を使う方が楽ですし、統計なんかは簡単なこと以外はパソコンでやった方がいいです。いざというときに、いろんなパターンの計算練習はしておくといいと思いますが、すべての機能を覚えて使う必要はないと思います。

EL-520Tが十徳ナイフだとすると、EL-501Jは小刀です。シンプルで使いやすいが、切れ味だけでいえば同等って感じでしょうか。

私はシンプルで味わい深い道具が好きなんだと思います。

 

 

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