シャープから新しい関数電卓EL-501Tが発売されるようです。
主な特徴は以下の通り。
1.文字の上下サイズを当社従来機より約25%拡大した見やすい大型表示
2.本体奥行(縦幅)を約12%スリム化し、胸ポケットに収まりやすく持ち運びに便利なコンパクトサイズを実現
3.押しやすい大きめサイズのプラスチックキーを採用
サイズは72.5x127x13 mmで、重量は68 gです。
ちなみに、EL-501Jのサイズは75x144x10 mmで、重量は73 gです。
キヤノンのF-605Gのサイズは66.5x120x8ですので、イメージ的にはEL-501Jを少し小さくした感じだけど、F-605Gよりも縦横 1 cmほど大きいといった感じです。
ちなみに、EL-501JとF-605Gの大きさはこんな感じです。
仕様を見てみると、EL-501Jと比べると駆動時間が大幅に伸びています。EL-501JはLR1130x2個で1800時間駆動なのに対して、EL-501TはLR1130x1個で5000時間です。
キー配列や配色はほぼ同等です。
テカテカだった仕上げはマットっぽい仕上がりになっていて、いい感じに見えます。全体的なデザインは普通っぽくて、かなりかっこいいと思います。電源OFFキーが省略されたのは少し残念です。ただ、5000時間も駆動するなら、こまめに電源を切ることを意識しなくてもいいのかなという気もします。
液晶の表示領域には「指数部2桁」が追加され、かなり改善されたと思います。
下の写真に示すように、キヤノンのF-605Gには指数部がありますが、EL-501Jには指数部がないため、仮数部の桁数が削られますし、このような数字表記が出たら10の16乗なんだという知識がないと1.5241578 16というのが何を意味しているかわかりません。一度わかってしまえばどうってことはないんですが、直感的な表示とは言えません。
関数の数はEL-501Jの68関数から5つ追加され、73関数になっています。すべての関数の一覧表がないので全てはわかりませんでしたが、大きな違いとしては順列・組合せの計算ができるようになったことは確認できました。
キー表示の違いから推測されるのは、x^3とMDFが追加されています。xの3乗機能はx^2キーの一層下に入っているようです。EL-501Jではx^2キーの下の階層には1/xがありましたが、1/xはEL-501Tでは数字の7の下の階層に移動しています。
MDFというのは「計算結果丸め機能」のことです。電卓には10桁の仮数部があるので、計算結果は最大で10桁として出力されます。しかしながら、実際の計算は12桁で行われています。MDF機能を使うと表示された数字を用いて次の計算を行うことが可能になります。
関数機能ではありませんが、早打ち機能も追加されています。これはキーを時間差で同時に押してもちゃんと数字が入力される機能です。関数電卓はキーが小さいので一本指で打ち込むことが多く、個人的にはなくても困る機能ではないですが。
ウェブサイトを確認してみると、EL-501Jの在庫が僅少となっているので、EL-501Jは在庫限りで販売が終了する可能性があるのではないかと思います。EL-501TとEL-501Jを比べたときに、電源OFFキー以外はEL-501Jを買う理由は特にないと思います。発売直後は若干EL-501Jの方が安いんだとは思いますが、資料的に残しておきたいという変わった趣味でもなければ、EL-501Tが残れば実質的には問題はないと思います。テカテカボディの関数電卓もなかなか乙ですが。笑