【標準関数電卓】メモリーはたくさんあったほうがいいのか

左:キヤノン F-605G、右:シャープ EL-501J

普段、F-605Gは会社に置いてあり、EL-501Jは自宅に置いています。

今度発売されるシャープのEL-501Tに新しく実装される順列・組合せはすでにF-605Gには実装されていますし、指数部表示も実装されています。F-605GとEL-501Jを比べると全体的にF-605Gの方が高機能な感じがします。

今回はメモリーに注目します。

F-605Gには独立メモリーが7個あります。しかしながら、シャープのEL-501Jには1個しかありません。また、新型のEL-501Tも同じくメモリーは1個です。

じゃぁ、メモリーが多いF-605Gが優秀かというと、必ずしもそうでもないんじゃないかというのが今回の内容となります。

計算をしていると数値を一時的に記憶させたいという時があります。ですから、メモリーが7個もあるF-605Gはそういう点では優秀です。

しかし、問題は操作性です。

メモリーが7つあるF-605Gでは、表示されている数字をメモリーAに保存する場合、以下のようなキー操作になります。

表示1:365

キー操作1:[STO](実際のキー入力は[SHIFT][RCL]) [A]

これでAに365が入りました。

Aの内容を呼び出す操作は以下の通りです。

キー操作2:[RCL] [A](実際のボタンは[a b/c])

表示2:365

 

一方、メモリを一個しか持たないEL-501Jの場合、365をメモリーに入れる操作は以下の通り、

表示3:365

キー操作3:[STO]

これでメモリーに365が入りました。

メモリーの内容を呼び出す操作は以下の通りです。

キー操作4:[RCL]

表示4:365

 

このように、EL-501Jはメモリーが1個しかない上に、メモリーの記憶と呼び出しのボタンが独立してるので、記憶も呼び出しもキー一発でできます。また、メモリのクリアも簡単で、画面に0が表示されている状態で[STO]を押すだけです。

F605Gでも[M+]キーを使えば似たようなことはできますが、[M+]キーはあくまでも数字をメモリーに加えるキーなので、新たな値で更新することはできません。

EL-501Jには[M+]も独立したキーが存在し、しかも、メモリは一個しかないので、数値を追加したければ[M+]、表示されている数値に更新したければ[STO]を押すだけです。キー操作にキレがあり、非常に心地よく操作ができます。

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後日、F-605Gにはx→xとMRという、単独メモリの記憶と呼び出しができるキーがあることに気がつきました。となると、やはりF-605Gの方が上位互換かも。

 

 

 

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