iPhoneの電卓を横にすれば関数電卓になることを知っている人は少なくないと思います。
それはそうと、この関数電卓は入力方式がいわゆる標準電卓方式なので、なじみのない人も多いんじゃないでしょうか。
最近の関数電卓は比較的安価なモデルでも数式通りに打ち込めるものがほとんどです。ただし、一部のモデル(例えばシャープのEL-501J)は標準電卓方式です。
標準電卓方式の場合、入力にコツ必要なことがあります。
例えば、こんな計算をしてみましょう(式に意味はないです)。
数式通りタイプなら文字通り、そのまま打ち込めば計算が可能です。下の画像はPanecalという計算アプリのスクリーンショットです。ちなみに、角度の単位はdegでやってます。
これを標準電卓タイプでやろうとすると、こんな感じに打ち込む必要があります。
[3] [0] [+] [2] [√] [=] [sin]
はじめてみるとちょっと違和感があるんじゃないかと思います。
計算の過程はこんな感じです。
- まず、sinの中身の30 + √(2)を計算してあげる必要があります。
- [3] [0] [+] こう打ちます。ここまではいいですね。
- 次に、√(2)を計算したいので、 [2] [√]と入力します。
- 問題なのはここで[=]を押して、sinの中身の30 + √(2)の計算を確定してあげる必要があります。個人的にはここがわかりにくいのかなと思ったりします。ただ、実際に入力してみると、なるほどそういう流儀なのねってことがすぐに理解できると思います。
- そして、最後に[sin]と入力すると答えが得られます。
このように、標準電卓タイプの場合、計算したい式を思い浮かべて、計算の順番を考えてあげる必要があります。めんどくさいように感じますが、私は嫌いじゃないです。EL-501Jは実売、1000円もせずに購入できますが、かなり本格的な計算ができます。ミニマルな感じが私は好きです。
練習問題として次の計算をしてみましょう。
1/6 + 1/7
この計算は実は結構興味深いんです。
標準電卓タイプの関数電卓の場合、以下のように打てば答えが得られます。
[1] [÷] [6] [+] [1] [÷] [7] [=]
答えは0.30952380952381です。
当たり前のようですが、これをいわゆる普通の電卓で打ち込むとこうなります。
1/6に1を足したもの全体を7で割るからこうなるんです。こういう計算は普通の電卓だとメモリ機能を使ったりしてやる必要があります。
そして、さらに興味深いのはiPhoneの電卓は普通の電卓モードで使っても、関数電卓風に振る舞います。
[1] [÷] [6] [+] [1] [÷] [7] [=]
この順番で打ち込んだ結果がこれです。
関数電卓的に振る舞っています。この流儀だと、メモリキーがなくてもこのような計算が可能になります。
そういえば、前の計算機アプリにはメモリーキーがありましたが、今はなくなっていますね。
これは正しいとか正しくないというより、そういうもんだと思うしかないですね。
ちなみに、以前は付いていなかった%キーがありますから、「1850円の20%引き」なんてのもすぐに計算できます。
ちなみに、キー入力はこうです。
[1] [8] [5] [0] [-] [2] [0] [%] [=]
答えは、自分で確認してみてください。
今日の一枚