iPhoneをPythonで動くグラフ関数電卓にしよう

iOSアプリにPythonistaというものがあります。このソフトではPythonが動きます。また、numpyやmatplotlibといった サードパーティモジュールも複数組み込まれています。その中にSympyというモジュールがあります。SympyはいわゆるCAS(computer algebra system)というものです。つまり、代数ができるフリーウェアです。MathematicaやMaximaみたいなものといえば通じる人もいるかもしれません。Sympyの機能はまさに関数電卓そのものと言ってもよく、グラフも描けるのでPythonistaでSympyを動かせばiPhoneはまさに高機能なグラフ関数電卓そのものになります。

Sympyに関しては、以下のウェブサイトがよくまとまっています。どんなことができるのかすぐにイメージできると思います。

SymPy による数式処理とグラフ作成 - 弘前大学 Home Sweet Home

少し画面を見てみましょう。

雰囲気が伝わるようにスクリーンショットをトリミングせずに載せます。

このように普通にPythonを使ってプログラムが書けます。プログラムは先ほどの弘前大学のウェブサイトを参考にしています。慣れないと難しく見えるかもしれませんが、プログラミングといってもアルゴリズムだなんだというのではなく、コマンドをただ入力していくだけです。

Pythonistaは入力支援機能も充実していて、結構使いやすいと思います。

実行すると画面が切り替わり、先ほどプログラムしたグラフが描けます。

画面の下の方にはコンソールがあり、ここにコードを直接打ち込むこともできます。

Sympyを使えば、このグラフの交点とか接線の方程式を求めたりすることもできます。

Pythonistaはかなり高機能で、ユーザーインターフェースをもつソフトを作ることもできますし、iPhoneに内蔵された加速度センサーのデータを読み込んでグラフにしたりするなんてこともできます。多くのサンプルスクリプトが最初から入っているのでいろんな可能性をすぐにその場で確認することができます。

私は持っていませんが、下の本がPythonistaの解説本です。

 

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