ガテン系シャープペンシル

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実はロットリング600はそんなに使ったことがないんですが、昨日、今日、久しぶりに集中して使ってみたらその良さが少しわかってきました。

無駄な機能が一切なくて、剛性が高く、がっちり書けるシャープペンシルは集中力が途切れなくていいです。これはガテン系のシャープペンシルですね。

ガテン系、他に挙げるとしたら何かなぁと思って、いくつかピックアップしてみました。

まずは、ステッドラーの925 25-20。925 25シリーズは、ステッドラーの製図用シャープペンシルの代表です。その中でも20は芯径が2 mmです。つまり、芯ホルダー用の芯を使います。上の写真の925 25-20はだいぶ前から仕事の現場に放り投げたまま、ほこりまみれになりつつ使っていたものです。チャックのバネが弱くなって繰り出しができなくなったこともあったのですが、手で矯正したらまた順調に使えています。

もうひとつはSMASH。これはグリップがラバーなので若干ガテン系っぽくありません。廃番となっている0.7は一度洗濯したことがあるのですが、それでも壊れなかったので、ガテン系に認定してもいいでしょう。学生時代を共に過ごした戦友です。

先日購入したドラフティングもいい線行っているのですが、もう少し使ってみないと、まだ気を許せる段階ではありません。

ガテン系といっても、これらは製図用シャープペンシルなので、放り投げたりするのは厳禁というのは言うまでもありません。大切に使いましょう。

 

 

 

 

 

テクト2ウェイ 0.7(廃番品)と、テクト2ウェイ ライト

最近、テクト2ウェイをよく使っています。

低重心で程よいグリップ感があり、使いやすいです。

テクト2ウェイの芯径のラインナップは0.3, 0.5ですが、かつて0.7もあったようです。調べてみると3年ほど前に廃番になっていました。ちなみに、テクト2ウェイライトは今でも0.7がラインナップされています。なぜ、テクト2ウェイの0.7だけ廃番になったのか、謎です。

今日、SOGOの紀伊国屋に行って、文房具コーナーを見ていました。配列棚の下の方にテクト2ウェイとライトがたくさんストックしてあって、その中に、0.7のテクト2ウェイがあるのに気が付きました。よく見るとかつての限定カラーモデルもいくつかありました。テクト2ウェイの0.7は欲しいと思っていたのですぐに買いました。色は赤しかありませんでした。

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Tect 2way 0.7mm

赤といっても軸はえんじ色とかマルーンといった感じで落ち着いた色です。

ついでに限定カラーのテクト2ウェイライトを買おうと思ったのですが、通常品のホワイトがかっこよかったので通常のホワイトを買いました。

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筆記具は黒とか青を選びがちですが、白も割と好きです。

特にテクト2ウェイの白は色使いがかっこいいと思います。

ゼブラの白といえば、ドラフィックスの白をちょっと前に買いました。どことなく似ているような。ドラフィックスの白は海外限定品らしいのですが、町の文房具屋とかでも時々見かけます。

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テクト2ウェイとライトの外観を比較してみましょう。

上からテクト2ウェイ 0.7、テクト2ウェイ 0.5、テクト2ウェイライト 0.5です。

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グリップの素材がテクト2ウェイは金属ですが、ライトはプラスチックです。また、テクト2ウェイはグリップのすぐ上のプラスチックが透明で、フリシャのおもりが見えますが、ライトは不透明な樹脂で覆われているだけです。それ以外は外観はほぼ同じです。

重心はテクト2ウェイはグリップのすぐ上くらいで、ライトはフリシャon, offリングの上あたりです。長さでいえばちょうど1センチくらい上になります。

重量はテクト2ウェイが23.1グラムでライトが15.4グラム(いずれも実測)でした。7.7グラム差があります。

ちなみに、価格はテクト2ウェイが1000円、ライトが600円です。

実際に書いてみると、テクト2ウェイはグリップ付近に重量が集中している感じで重い部分を中心にペン全体が軽やかに動く感じがします。ライトはそういう感じがありません。ライトは重量は軽いのですが、テクト2ウェイの方がペンを動かしやすい感じがします。

グリップはテクト2ウェイは金属部分が割とさらさらしています。ライトはプラスチックの部分が滑らかな表面なのでその部分もグリップする感じがします。グリップはライトの方が強く感じます。

ライトは普通にいいです。テクト2ウェイの方が使用感に関しては特徴があります。それゆえ、好みがわかれる可能性があり、もしかしたら万人受けはしないのかもしれません。わたしはどちらかというとテクト2ウェイの方が好きですが、手になじんで一体感を感じられるのはライトの方かもしれません。

ところで、テクト2ウェイはライトも含めて、フリシャが割と渋めです。パイロットのフレフレとかドクターグリップは軽く振るだけで芯が出てくるので、それに慣れた人はちょっとイライラするかもしれません。今日、店頭でいくつか個体差を調べてみました。若干個体差がある感じでしたが、総じて渋めなのは渋めです。ただ、ちょっとしたコツをつかめば、それほど力を込めて大振りする必要はありません。

シャープペンシルをつかんだ状態から、手首を中心に円を描くように動かします。ペン先は若干自分の方に向かうようにします。また、ペンを振りっぱなしにするのではなく、軽くスナップを利かせて振った後は逆に振り戻すようなアクションを取ります(ここ重要)。そうすると、芯を出す部品にかかる運動量が増えるので、フリシャが機能しやすくなります。不自然に力むのではなくて、自然な感じで、シャキっと振る感じです。ちょっと練習したほうがいいかもしれません。この機能に関してはパイロットの方が優秀です。

Amazonならまだ買えますが、定価の2.5倍ほどの価格になっています。

 

コピー用紙をノートがわりに使う

最近のお気に入りは、このスタイル。

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コピー用紙に縦線を印刷したものを、勉強用のノートとして使ってます。

コピー用紙はヤマダ電機で一番安く買ったものです。特にこだわりはないです。

線が滲みやすいので、コピー用紙に万年筆は使いにくいですが、シャープペンシルやボールペンとの相性はむしろいいです。

ちなみに裏は使いません。裏を使わないのは参照しにくくなるからです。ノートとかでもありますよね、前のページに書いた式をページをめくりながら参照することが、あれはちょーめんどくさい。コピー用紙なら安いので、贅沢に使えます。

1日の終わりにはホッチキスで綴じて重ねておきます。いちいちゴミ箱に入れるとかさばるので新聞と一緒に捨てるためです。また、裏側は一時的なメモとしても使えます。

自宅でも会社でも机の上に一枚のA4用紙を置いておけば、意外と便利ですよ。

ゼブラ テクト2ウェイ 0.5

テクト2ウェイを買ってきました。

これまで気になってはいたものの、独特のグリップが気になって購入には至っていませんでした。

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定価は1000円。

製図用シャープペンシルなのに、振って芯が出る機能があります。ゼブラの場合、フリシャというようですね。グリップの上にある小さなリングを回転させることにより、フリシャ機能をロックすることができます。

グリップの上端付近に重心があり、低重心です。

グリップは最初やはりちょっと違和感があるのですが、しばらく使っているとこれもありかなという気になります。

意外な利点が、ノックが軽いことです。ノックが重いと、連続筆記しているときに思った以上に負担に感じることがあります。高級感や重厚感やメカニカルな小気味よさなどはないのですが、ノックが軽いのはいいですね。

しばらく使ってみます。

ちなみに、グリップが樹脂でできたテクト2ウェイライトという商品もあります。

 

 

広島タケダ製図器 ドラフティング 0.3, 0.5, 0.7

今日、イオンモール府中の中にあるフタバ図書でTect 2wayを買おうと、陳列棚を見ていたら、あまり見かけないシャープペンシルがあるのに気が付きました。POPには広島のメーカーが作ったとかなんとかと書いてあります。在庫を聞くと0.3, 0.5, 0.7が全部そろっているというので、迷わず全部買ってきました。

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メーカーについて調べてみるとTTC株式会社 タケダ事業部というのがあり、そこで取り扱いがあります。取引先として広島タケダ製図器という会社があり、製図用品の販売をしているようです。

タケダの製図用シャープペンシルについて調べていると、グリップ部分が金属じゃなくて樹脂でできたモデルが見つかりました。ゼブラのドラフィックスの口金が違うバージョンとして、紹介しているウェブサイトがあったのを思い出しました。今調べてみたのですが、以前見たサイトがすぐ見つかりませんでした。Twitterで下の画像が見つかりました。

 似ていますね。

さて、今回購入したドラフティングですが、価格は一本770円でした。本格的な製図用シャープペンシルにしては比較的安価だと思います。

それでは観察してみましょう。

ペン先の様子。

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4ミリガイドパイプに多段になった細めの口金、ローレットグリップがいかにも製図用という雰囲気です。グリップの後端には色の異なるOリングが装着されていて、視覚的に芯径がわかるようになっています。

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キャップは独特の形状をしており、先端は肉厚です。材質はおそらく真鍮でしょう。ずっしりしています。消しゴムには芯クリーナーピンが実装されています。

芯硬度表示窓の構造も凝った構造になっています。

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キャップを外し、ローレットが刻まれたリングを緩めると、金属でできた筒の締結がなくなり、回転できるようになります。上の写真はリングを完全に外した状態になっていますが、このようにする必要はありません。芯硬度は3H, 2H, H, F, HB, B, 2Bに対応しています。

口金とチャックを見てみましょう。

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口金やグリップはかなり肉厚です。チャックは当然金属です。口金をねじ込む際、最後に、手ごたえが少し変わるポイントがあります。上の写真のグリップの端面の内径をよく見てください、黒いOリングがあるのがわかるかと思います。口金の緩みを防止する工夫だと思われます。このような工夫をしているシャープペンシルははじめて見ました。

10回ノックした時に外に出てきた芯の長さが8 mmでしたので、1ノックあたり0.8 mmの芯が繰り出されているものと思われます。

手元にあった製図用シャープペンシルをいくつかピックアップして、比較してみました。

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上から、ドラフティング、ロットリング600、グラフ1000、プロユース171、グラフギア1000です。重量は上から、19.4 g, 22.2 g, 11.0 g, 23.7 g, 20.1 gでした(実測値)。先日紹介したヘデラのシャープペンシルと同じで、ドラフティングは軸回りが樹脂で、両端に金属部品が配置されているため独特の安定感があります。

ちなみに、重心位置はこの辺です。

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ローレットを少し拡大してみましょう。

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ローレットは結構粗く、グリップ力は強めです。

一見、グリップ部分が小さすぎるように見えるのですが、ペン先からのローレットの量はロットリング600とほぼ同等です。グリップは短いのですが、口金が長いです。

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グリップが小さいことによる違和感は感じませんが、感じ方には個人差があると思います。実際に筆記してみると、安定感があって書きやすいです。ただ、一般筆記すると、キャップと芯硬度表示部分がカチャカチャと当たる音が少し気になります。割と大きめの隙間なので、テープを一周巻けば音は軽減されると思います。

このシャープペンシル、わたしが知る限り、店頭で見かけることはほとんどありません。通販で買えるところはあるようです。

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