広島タケダ製図器 ドラフティング 0.3, 0.5, 0.7

今日、イオンモール府中の中にあるフタバ図書でTect 2wayを買おうと、陳列棚を見ていたら、あまり見かけないシャープペンシルがあるのに気が付きました。POPには広島のメーカーが作ったとかなんとかと書いてあります。在庫を聞くと0.3, 0.5, 0.7が全部そろっているというので、迷わず全部買ってきました。

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メーカーについて調べてみるとTTC株式会社 タケダ事業部というのがあり、そこで取り扱いがあります。取引先として広島タケダ製図器という会社があり、製図用品の販売をしているようです。

タケダの製図用シャープペンシルについて調べていると、グリップ部分が金属じゃなくて樹脂でできたモデルが見つかりました。ゼブラのドラフィックスの口金が違うバージョンとして、紹介しているウェブサイトがあったのを思い出しました。今調べてみたのですが、以前見たサイトがすぐ見つかりませんでした。Twitterで下の画像が見つかりました。

 似ていますね。

さて、今回購入したドラフティングですが、価格は一本770円でした。本格的な製図用シャープペンシルにしては比較的安価だと思います。

それでは観察してみましょう。

ペン先の様子。

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4ミリガイドパイプに多段になった細めの口金、ローレットグリップがいかにも製図用という雰囲気です。グリップの後端には色の異なるOリングが装着されていて、視覚的に芯径がわかるようになっています。

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キャップは独特の形状をしており、先端は肉厚です。材質はおそらく真鍮でしょう。ずっしりしています。消しゴムには芯クリーナーピンが実装されています。

芯硬度表示窓の構造も凝った構造になっています。

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キャップを外し、ローレットが刻まれたリングを緩めると、金属でできた筒の締結がなくなり、回転できるようになります。上の写真はリングを完全に外した状態になっていますが、このようにする必要はありません。芯硬度は3H, 2H, H, F, HB, B, 2Bに対応しています。

口金とチャックを見てみましょう。

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口金やグリップはかなり肉厚です。チャックは当然金属です。口金をねじ込む際、最後に、手ごたえが少し変わるポイントがあります。上の写真のグリップの端面の内径をよく見てください、黒いOリングがあるのがわかるかと思います。口金の緩みを防止する工夫だと思われます。このような工夫をしているシャープペンシルははじめて見ました。

10回ノックした時に外に出てきた芯の長さが8 mmでしたので、1ノックあたり0.8 mmの芯が繰り出されているものと思われます。

手元にあった製図用シャープペンシルをいくつかピックアップして、比較してみました。

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上から、ドラフティング、ロットリング600、グラフ1000、プロユース171、グラフギア1000です。重量は上から、19.4 g, 22.2 g, 11.0 g, 23.7 g, 20.1 gでした(実測値)。先日紹介したヘデラのシャープペンシルと同じで、ドラフティングは軸回りが樹脂で、両端に金属部品が配置されているため独特の安定感があります。

ちなみに、重心位置はこの辺です。

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ローレットを少し拡大してみましょう。

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ローレットは結構粗く、グリップ力は強めです。

一見、グリップ部分が小さすぎるように見えるのですが、ペン先からのローレットの量はロットリング600とほぼ同等です。グリップは短いのですが、口金が長いです。

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グリップが小さいことによる違和感は感じませんが、感じ方には個人差があると思います。実際に筆記してみると、安定感があって書きやすいです。ただ、一般筆記すると、キャップと芯硬度表示部分がカチャカチャと当たる音が少し気になります。割と大きめの隙間なので、テープを一周巻けば音は軽減されると思います。

このシャープペンシル、わたしが知る限り、店頭で見かけることはほとんどありません。通販で買えるところはあるようです。

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