ツチノコ プロユースよ永遠に. ----- PRO-USE03(MSD-1500A)

プロユースシリーズが171を残して全て廃番になると知って、0.3のMSD-1500Aを発注しました。私は0.3のシャープペンシルをあまり使わないので、買うつもりはありませんでしたが、廃盤になると知り、全芯径揃えておきたくなりました。

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下にリンクを貼っておきますが、楽天で買いました。使ったことのないショップだったので心配だったのですが、箱入りできれいな状態で届きました。この前までは全芯径在庫があったのですが、このブログの更新時点では0.3の在庫しかないようです。送料込みでも定価より安いので良心的だと思います。

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これで全芯径が揃いました。MSD-1500には0.9はありません。

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MSD-1500は少し短くて太めの製図用シャープペンシルです。見た目がちょっと個性的なので一般受けしなさそうですが、このシャープペンシルは本当に良くできています。

まずは細部を改めて観察してみましょう。

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グリップは製図用によくあるローレットではなくなだらかな凹凸です。はペン先にあるリングは芯径表示の機能を持っています。色で芯の太さもわかるので実用的です。シルバーに、ブルー、ブラウン、オレンジのリングというのはかっこいいです。

グリップの太さは約11.8 mmです。製図用としては太めですが、特別太いというわけでもありません。ドクターグリップの一番細い部分(約12 mm)より少し細いくらいです。

重心はグリップの上1 cmくらいのところで、比較的低重心です。

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ボディは単純な筒状ではなく、クリップの部分で一度くびれて、尻軸に向かって再び太くなっています。クリップは一枚の金属板を整形したものですが、安っぽさはなく、手に干渉しにくい形状になっています。

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キャップもかなり複雑な成型が施されています。芯径の視認性も高いです。

このペンを分解して感動したのは下の構造です。

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芯タンクが動くと内部で軸に当たってカチャカチャと音がします。MSD-1500は芯タンクの上部に金属部品を取り付けその外周にOリングを取り付けることで軸内部での遊びを最小限にし、当たったとしてもゴムが緩衝材として働くため、音の発生を最小限に抑えることができます。実際のところどうかというと、全く音がしません。ペンを強く振っても動いていると感じるのは予備として入っている芯だけです。芯タンク自体がガッチリ固定されて微動だにしない感じです。

振ってガタがないシャープペンシルが決して少ないわけではありません。ぺんてるのグラフ1000フォープロやスマッシュ、パイロットのS20などもしっかりと作ってあります。

MSD-1500もここまで凝らなくてもそんなんに音が気になるようなことはないのではないかと思いますが、偶然に頼ることなく、きっちりと作り込んでいます。

このように非常に高いレベルで作られたシャープペンシルの製造が中止されることがすごく残念です。

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