フレフレ機構を軽くする ボナンザスプレー

今回紹介する方法はペンの寿命を短くしてしまう可能性もあるので、マネする場合は自己責任でお願いします。

かつてラジコンをやっていたことがあります。そのサーキットではミニ四駆のコースもあり、大人も本気で遊んでいました。ここぞという時にやる技が、ボールベアリングのグリース抜きです。ボールベアリングには潤滑のために、グリースが封入してありますが、それを溶剤で取り除いて、代わりに556のようなサラサラの潤滑油を塗布します。そうするとベアリングが軽く回るようになります。その代わり、ベアリングの寿命は極端に短くなります。

パイロットのフレフレ機構には筒状の重りが入っていますが、その内部を綿棒で拭くと、新品時から黒いものが付着します。おそらくモリブデン系のグリースが薄く塗布されているのではないかと思います。

フレフレ機構は特に変なことをしなくてもスムーズに動きますが、もっとスムーズに動くのではないかと思い、グリース抜きをしてみることにしました。

樹脂には自己潤滑性があるのでそのままでもいいんでしょうけど、より摩擦係数を下げるためにボナンザで処理することにしました。

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ボナンザはこのブログで何度か紹介していますが、フッ素樹脂系のコーティング剤です。基本的には釣具用なんでしょうけど、このスプレーはラジコンをやっている時にもよく使っていました。グリースと異なり、仕上がりがドライなので、摩擦係数も低いです。もちろん、長期安定性を考えるならグリースの方がいいと思うので、メンテナンスフリーで使いたいならこういう処理はあまりお勧めしません。

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各部品をアルコールで軽く脱脂し、摺動部に薄くボナンザを塗布し、すぐに乾拭きします。

これで体感できるほど動作が軽くなります。ただし、長期安定して動くかどうかはわかりません。1週間くらい経過しているペンもありますが、特に問題はないようです。

ちなみに、ボナンザはトラックボールの処理にもオススメです。こちらも軽く脱脂して、薄く塗布し、その後、乾拭きして仕上げます。最近はAmazonのレビューにもそういうことが書いてありますが、最初にそれを提唱したのは私ではないかなぁと思ってます。なんせそれを紹介したのは14年前ですから。当時、すでに数年前からやってると書いてありますが、このブログで写っているトラックボールの前のものから使っていたので20年前くらいからこの処理はしていたと思います。

digistill.hatenablog.com

 

ボナンザにはいろんなタイプがあります。使用頻度がそんなに高くない場合には密封性の高いスプレータイプがいいかと思います。効果に違いはそんなにないと思います。

 

 

 

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