小川洋子の博士の愛した数式を読んだ。
これも以前買ったまま読まずに本棚の奥に入っていたものだ。小川洋子の小説ははじめて読んだのだが、読みやすくきれいな文章だと思った。
博士の記憶は80分しかもたないのだが、数学に対する情熱は全く衰えていない。自然の偉大さに魅了され、それを知れば知る程いかに自分がちっぽけかを思い知らされる。本当に自然を知ろうとする人間はこのようにして謙虚になって行くのだと思った。自分は科学者のこういう姿にずっと憧れていたし、今も憧れている。
大自然に接し、人間てちっぽけだなぁと感じることがあるかもしれない。数学や物理、化学等に接し、自然の大きさや人類の偉大なる歩みを感じる瞬間も全く同じことを思う。
心がほんのり暖まる静かな感動を体験したいときに読む本、それは博士の愛した数式です。
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11/26
- メディア: 文庫
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