まだ読み終わっていない本がだんだんたまってきているのだが、また本を買ってきて読んでみた。
この本を読みながら思ったのは、勉強とは何かをなすための手段ではなく、勉強自体が目的そのものだということだ。勉強をすれば何かがわかったり、できたりするものであるけれど、そういうツールとして勉強をとらえるとむしろ勉強はつらいものになってしまうのではないだろうか。自分が勉強をして楽しいと思うのは処理できたという快感だ。そういうことをしていると処理できるものとできないものが当然出てくる。時には処理できないことの方が多くて悶々とすることもある。でも、時々できなかったことができるようになっている場合がある。あ、こういうことかと概念と概念が結合して新しい理解へと導いて行ってくれることもある。勉強とは何かを獲得するためのツールではなく、そのものが目的であり、快感である。そう思うと、勉強はどんどん楽しくなるように思う。
そんなことを思わせてくれた本だった。
内容は平易なので一気に読めると思う。値段程の情報はないと思うが一読の価値はあると思う。
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/12/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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