帰りに寄った書店でたまたま見つけた本。高校生を意識して書かれているけど、勉強するときのコツを脳科学的に説明してある。
人は忘れるから、復習を大切にして繰り返し勉強すること、寝てる間も脳は活動して情報整理するので、暗記は寝る前が効果的などが書いてあった。
自分の学生時代のスタンスも復習重視だった。授業前までにささっと内容に目を通すようにしていた。数学などは練習問題をすべて解くようにしていた。わからない場合は教科書ガイド(今もあるのかな?自分はなんとか時代の付録を使ってたけど)などで答えを見たりもしていた。授業を復習にしなさいと誰かに言われたことを律儀に実践していた。でも、それはすごく合理的だったと感じている。当然宿題が出るけどそれもすでに復習だし、教科書に準拠した問題集もやるようにしてたので、さらに復習できる。日常の学習では教科書レベルの簡単な問題を繰り返していた。数学を始めるときは簡単な計算問題をやることにしてた。時間をかけず、一定のメニューを繰り返すことで集中するきっかけにしていた。塾には行ったことがない(というか、田舎すぎて学習塾は近所になかった)が、正直、学校と同じようなことを繰り返し時間をかけて聞くくらいなら、問題を解いた方がいいとは感じていた。
理系科目と文系科目をサンドイッチして飽きないように工夫したり、寝る前に暗記するのも半ば本能的にやっていた。
無駄なこともたくさんしたけど、割と楽しんでやってたように思う。
この本にも書いてあるけど、勉強って指数関数的に効果が出てきて、或る日突然理解が進むように感じることがあるというのは、高校の時に実感した。教室に問題が1、2問書いた小プリントが置いてあった。問題はランダムだし、やってもやらなくてもよかったのだが、自分は毎日一枚適当に持ち帰ってやるようにしていた。最初は解けないようなことも多かったけど、ある日、手応えのようなものを感じたことがある。そういう経験を繰り返すことで、おもしろさが増すのでやる気も継続する。
今でも心がけているのは、学ぶ前に興味を持つことを大切にしている。これは当たり前のことで、興味のないものは継続してできないし、学習効果も上がらない。だから、結果として、やりたいことしかやらないのが勉強のコツだと思っている。もちろん目的によっては強制的に興味を持てるような工夫は必要だ。
世の中にはすごい人や頭がいい人はいるが、表面的に真似したって絶対にそのような人にはなれない。興味があるかないかで、見える景色のようなものが違うと思うからだ。
数学でもなんでもわかってしまえば、ひとかたまりの概念のようなものが実感されるが、そうなるには繰り返し考えて、あぁ、わかったと思えることが大切だ。
自分の場合、理解力がないので、まだまだ楽しみがいっぱい残っていて、死ぬまでネタは尽きそうにない。