この議論にどこまで意味があるか iPhone4 Retina Displayについて

iPhone 4のRetinaをめぐり百家争鳴! 誇大広告なの? : ギズモード・ジャパン
この手の計算は自分も好きなのでちょこちょこと手元のメモパッドでやってしまうのだが、網膜画面がホントに網膜の解像度を超えているかどうかなんて議論にどこまで実質的な意味があるのだろうか。
縦横10ドットのフォントを網膜解像度で表示されてもそれこそ米に書いたお経を読むようなものだろう。
網膜の解像度は相当なものなのかもしれないが、正直、自分はF-01Aの液晶のドットを肉眼ではほとんど認識できない。メガネをかけた状態だと18cm以内に近づくと見ているものがボケてしまうので、それ以上近づけない。では、メガネを外すとどうなるか。だいたい10cm弱くらいまでは目を近づけて画面を見ることができる。その状態でやっと画面のドットらしきものが見えてくる。

また、Popular Mechanicsではロチェスター大学Center for Visual Scienceのイーサン・ロッシ氏の主張を掲載しています。氏は、iPhone 4は、目からの距離が16インチ(約41cm)または 12インチ(約30cm)の場合は、「視力1.0の解像度を超えている」としています。が、距離が3 インチ(約7.6cm)になれば、ピクセルが識別できてしまうといいます。

とあるが、通常の視力を持つ人は7.6cmまで目を近づけても焦点が合わないんじゃないかな。近眼の自分でも裸眼状態において10cm弱でボケるのに。
スペック上は網膜の解像度は相当なものなのだろうが、画面のドットをドットとして認識するためにはレンズであるところの目ん玉の解像度も考慮しないといけないんじゃないかな(なんの根拠もない憶測に過ぎないが)。
そうじゃなければiMacの液晶程度のスペックではつぶつぶ過ぎて目が痛いってことになってしまうのではないだろうか。実際、そんなことはない。
スペックのためのスペックのせいで処理に負荷がかかりすぎるのは愚の骨頂だと思うので、現実的な範囲できれいってことでいいのではないだろうか。まぁ、Retina Displayなんて定義が微妙な言葉を使うのもどうかと思うが。

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