デザインが突出していいわけではないが、この薄いボディは好きだ。レンズは沈胴式だが、比較的レンズ部の突出は少ないので、ポケットやバッグに入れるときに邪魔になりにくいだろう。
グリップ部分がフラットで持ちにくそうな印象を受けるが、このカメラはストラップが両吊りなので、ストラップをちょうど指で挟む感じでカメラをホールドできるはずだ。上手にストラップを使えば滑りやすいということはないと思う。実際、FM3Aもボディ部分にグリップはないが、滑ってどうにかなったという記憶はない。
ダイアルやボタン類は配置を見ると、ほぼ操作性がわかるような定番の配置だ。欲を言えば、ダイアルはスラストタイプではなく、ラジアル方式のほうが好きだ。個人的にはDiMAGE A1のダイアル配置がコンパクトカメラとしては最も使いやすいと感じている。というか、下手なミラーレスや一眼レフよりも完成度は高い。というか、発売当初は13万円くらいだったので、細かいところにコストをかけることができたんだと思う。今後はDiMAGE A1のような正統派の尖ったコンパクトカメラは発売されにくいだろう。