筆記角度を小さくするとサラサのペン先が若干引っかかるのが気になると書いたが、調べてみると、その対策を施していると思われるゲルボールペンを見つけた。ユニボールシグノRT1だ。リンク先を見てもらえばわかるけど、まさにペン先のエッジの引っかかり対策をしているというのだ。
デザインはシュッとしていてかっこいい。
左がサラサで右がユニボールシグノRT1。RT1のようなシンプルなデザインは好きだ。ただ、サラサクリップは安価でどこでも手に入り、なおかつクリップの構造が秀逸で耐久性が高い。道具のデザインは見た目のシンプルさと道具としての耐久性が命だと思っているので、トータルのデザイン対決は五分五分といったところだろう。付け加えて言えば、論理に基づいたユーザービリティも非常に重要な要素となる。また、実用道具の場合、入手性もポイントの一つになる。
実際に書いてみると、筆記角度の許容度は若干サラサよりもあると思う。
ボールペンはササっとメモを取るときに便利なんだけど、そういう時は筆記姿勢が必ずしもいいとは限らない。そんなとき、サラサはジャリッと紙への引っかかりを感じることがある。RT1も完ぺきではないが、その程度が軽く感じられる。
では、そのペン先がどうなっているか観察してみよう。
左がサラサ0.5で右がRT1 0.35だ。RT1の方はペン先の角度がサラサよりも鋭角で、さらに先端部分の面取り角度も鋭角になっている。その影響でエッジが紙と接触しにくいのだろう。
ところで、ゲルボールペンは場合によっては非常にいい道具となりえる。いわゆる滑らか系の新油性ボールペンがヌルヌルしすぎて文字を書きにくいことは先日書いたばかりだ。一方、万年筆や水性ボールペンは接地が安定していて、文字が書きやすい。また、筆圧もほとんど必要なく、長時間筆記する場合には最強の筆記具と言える。しかし、欠点がないわけではない。万年筆や水性ボールペンはキャップを外したまま数分間放置すると書けなくなる。これが最大の欠点だ。メモを取りながら本を読んだりする場合、万年筆等は頻繁にキャップをしなくてはならず、煩わしい。キャップレスならまだましだけど、それでもいちいちノックしなくてはならない。
ゲルボールペンは適度な接地感があり、水性ボールペンほどではないが軽く筆記でき、なおかつペン先はほぼ乾かない。また、ゲルボールペンの筆跡は非常にくっきりしていて、見やすい。欠点としては比較的インクの減りが早いことが挙げられるが、そもそも大量に文字を書く時には万年筆を使う方がいいと思う。
そんなわけで、最近、ゲルボールペンの存在を見直しつつある。