先日、fx-JP900を使って円の面積を積分を使って求めました。今日は半径1の円の面積を求めてみます。
方法はこの前のやり方と同じです。
半径1の円の面積なので、結果は円周率になります。
この結果と内蔵の定数πの差を求めてみましょう。
差は10の-11乗オーダーなのでほとんど一致しているといって良いです。
当たり前のようですが、半径1の円の面積をfx-991MSに積分で計算させるとこうなります。
間違いではありませんが、正確な円周率とは言い難いですね。
ちなみに、内蔵の定数との差はこうなりました。
こういう結果を見ても、関数電卓の計算能力が進化していることがわかります。
結果の表示は7セグメント表示のfx-991MSの方が見やすいです。
全てをドットマトリックス表示にするのも良し悪しです。
こう並べるとfx-JP900の方が表現力が高いことがわかりますが、文字の大きさそのものや結果の表示の見やすさはfx-991MSの方が高かったりします。もちろん、こちらは数字と点くらいしか結果に表示できませんが。
だったらfx-JP900の液晶を大きくすれば良いのにと思いますが、関数電卓は消費電力を大きくできないのでバランスの取れた設計をしないといけないんでしょう。
下はsがどのように表示されているか拡大したものです。テトリスで描けそうですね。笑
ちなみに、先週、このような本を買ってきました。
fx-JP900くらいなら我流でも特に問題なく使えますが、この本を見ると、割と目から鱗というか、標準的な使い方がわかります。もちろん、この本通りに打ち込まなければいけないということもないとは思いますが。
例えば、焦点距離f1のレンズと焦点距離f2のレンズを合わせた時の合成焦点距離feffを求める時を考えます。
まず初めに何も考えずに、打ち込んでみましょう。
教科書表示ならではの公式そのままの表記です。後で見返すならこういう表現も一理あるでしょう。しかし、関数電卓はプログラミングと違って後日見返すということはあまりないと思います。重要なのは結果をいち早く、ミスなく求めることです。
そのように考えると次のようなやり方が考えられます。
関数電卓には逆数(インバース)を求める[-1乗ボタン]があります。それを使って、1.5インバース+2.5インバースと打ち込み[=]で結果を出してしまいます。
そしておもむろに[-1乗ボタン]を押すと「Ans-1」と表示されますので、続けて[=]すると結果が得られます。[Ans]を押してから[-1乗ボタン]を押しても結果は同じですが、fx-JP900の場合、明示的に[Ans]を押す必要はないです。これを「計算結果の再利用」と言います。
感覚的にはこんな感じですね「数字 インバース + 数字 インバース = インバース =」文字で見るとややこしいですが、実際にやってみると簡単です。
並列接続した抵抗の合成抵抗値も全く同じ計算で求まります。公式を覚えるより関数電卓の打ち方の方が、身体感覚があるので覚えやすいです。
このような使い方のコツがたくさん書いています。
関数電卓使うなら、おすすめの本です。