フタバ図書TSUTAYA TERAにゼブラのF-701が売っていました。海外モデルなので日本の文房具店では滅多に手に入りません。
外観はほとんど金属で覆われていて、重厚感があります。
口金はウェットニーのものによく似ています。実際、ウェットニーは海外ではX-701として色違いで売られています。
ローレットはきめ細やかでちゃんとグリップ力があります。
リフィルはF<0.7>というプラスチックスリーブのものが使われています。このリフィルは日本では発売されていませんが、F-0.7芯が使えるようです。F-0.7芯は金属スリーブのリフィルですが、問題なく使えました。ただし、リフィル重量が純正は1.1 g、F-0.7芯は2.8 gなので、ペン全体としては1.7 gくらい重くなります。Amazonなどでは樹脂製のF-0.7芯というのが売られているようです。こちらはリフィルにバネが付属された状態で売られています。
グリップ部はかなり肉厚です。
F-701は通販でも購入できますが、購入を躊躇していた理由がクリップです。ウェットニーのクリップは非常に低品質で、ちょっと広げるだけで元に戻りません。メーカーに問い合わせてもそれは仕様ということでした。F-701のクリップも形状が似ているので、同じような性能だったら嫌です。
でも、実際はF-701のクリップは普通のちゃんとしたクリップでした。このようなクリップが作れるのになぜウェットニーが低品質なクリップを使っているのか謎です。
外装はほとんど金属で覆われていますが、ノック部分付近には樹脂が使われています。
これはノック時、あるいは筆記時に金属同士の干渉による音を抑制するためではないかと思います。構造がよくわかりませんが、ハメ合いかなんかの関係なのかもしれません。最近はこの部分が金属のF-701やF-xMDなるペンもあるようです。
ペンの重量は20 gで、バランス係数([ペン先から重心までの距離 / 全長])は60/ 138 = 0.43で、低重心です。
ノックは独特の重厚な感じがあり、少し重めです。そのおかげでリフィルが固定されるのか、口金とリフィルの間には隙間があるものの、カチカチ音が皆無です。この点においてはかなり優秀です。店頭の他の個体も調べましたが、カチカチするものはありませんでした。ウェットニーは若干カチカチ音があるので意外でした。
リフィルは普通のイマドキ旧油性ボールペンで、よく書けます。
金属外装のノック式ボールペンはrotring600とかOHTO GS01とかを持っています。
この中ではF-701が一番無骨ですが、トータルの完成度は一番高いと思います。GS01も好きですが、ペンバランスが少し悪いです。見た目はrotring600ですが、持つ角度によってはカチカチ音が気になるペンです。F-701はデフォルトで、どの角度で握ってもカチカチ音がしないという不思議なペンです。
F-701はノック式ボールペンとしての完成度がかなり高いと感じました。
ちなみに、これと同型のシャープペンシルも売ってました。