ブレないボールペン「ブレン」の多色ボールペン「ブレン3C」がそろそろ発売になります。ハンズで先行販売していたので、買ってきました。
ボール径は0.7と0.5がありますが、0.5を買ってきました。
ペンの色は5色展開ですが、淡い色のラバーグリップは汚れやすいので、色は黒にしました。
ペン先は金属になっていますが、全体のフォルムは単色ブレンにそっくりです。
ブレンの重量は12.3グラムですが、ブレン3Cは12.1グラムで、わずかながら単色ブレンよりも軽いです。
ノック部は黒が大きく、赤、青が小さいです。ノック部分はエラストマー素材(ゴムみたいな素材)になっています。ひっかけて滑らせるというより、摩擦力で滑らせるイメージです。最初はちょっと違和感がありますが、慣れると使いやすく感じます。
クリップ部分は大きく改善しました。
単色ブレンはクリップ部分がノック部分と連結しているため、ガタがあり、紙などに挟んでもスッカスカでクリップとして機能しない場合があります。
機能的なデザインとしてはダメですね。わたしなら試作品を作ったときに、こりゃダメだと判断すると思います。射出成型品の場合、抜き勾配といって金型の抜き方向に数度の勾配をつけ、成型品が抜けやすいようにするのが普通です。この抜き勾配が時々悪さをすることがあります。図面上や3Dプリンタで作るといい感じだったとしても、抜き勾配のせいで思わぬガタつきが出てしまうことがあるんですね。ブレンの場合、部品のガタを考慮していないため、ガタついちゃいけない部分がガタついてしまっているパターンかもしれません。
多色ブレンのクリップは固定されているので、コピー用紙1枚から挟むことができます。まぁ、クリップとしてまっとうな設計はこっちです。
リフィルはSNC-0.5芯、SNC-0.7芯というもので、ブレンの専用リフィルです。単色リフィルより細いタイプです。
ペン先の金属部品は回すと空回りします。ん?と思い、中を観察してみたらこんな感じになっていました。
ペン先までつるんとしていてかなりの光沢があります。内側の金型の仕上げはほとんど鏡面に近い状態じゃないですかね。また、段差がないように見えます。金属部品は樹脂にはまっているだけじゃないかと思いますが、どうなんでしょうか。分解すればすぐにわかるとは思うんですが、壊して元に戻らなかったら嫌なので、分解するのは今はやめておきます。
ブレン3Cですが、筆記時にはペンを振ってもほとんどカチャカチャ音がしません。ペン先の安定感はブレンそのものです。ペン先が動かないわけではないですが、カチャつきや筆記時のブレ感はほぼ皆無です。
多色ボールペンとしてはかなりのレベルの完成度だと思います。
個人的には、ブレンのデザインじゃなくてもいいので、4+1で作ってほしいところ。また、高級軸も欲しいです。