YouTubeにキュリダスの新しいレビューがあったので、紹介します。
Platinum Curidas Review - Vanishing Point Killer?
パイロットのキャップレスなどと比較しつつ、サイズやメカニズムなども解説しています。
キャップレスの存在を脅かすものではないが、半額という点を考えると、評価できるという結論。
自分も同じように思っていて、万年筆としてどっちがいいかというと、書き心地やモノとしての所有感などはキャップレスの方がいい。キャップレスの18金ニブは二倍の価格を出してまでも手に入れる価値があると個人的には思っている。
しかしながら、キュリダスには安くてポップな魅力がある。また、古典インクであるプラチナのブルーブラックを気軽に使えるという強みもある。個人的にはEFという細さが魅力で、手帳を含めた普段使いの万年筆として気軽に使える。
ちゃんと作ったものであれば、高ければ高いなりの良さがある。しかし、モノというのは不思議で、逆にその価格の高さが心理的な障壁となる場合がある。安くていいものを使っているという愛着にもそれはそれなりの魅力があるものだ。キュリダスはちょうどいいラインを攻めている。これが2000円でそれなりの性能だったら、もっと見方が変わると思う。
ペンなんて書ければいいというならば5本100円のボールペンでも問題がない。書くことは指を使って脳で考えたことを出力するという特殊で身体的な行為である。道具から指へのフィードバックがすごく増幅される。ちょっとした心理的な動きもそれに影響を与える。それらはすべて個人的な経験や価値観によって変わってくるし、使う場面によっても正解は変わってくる。また、その正解も個人によって違っていい。5本100円のボールペンが間違いで、1本10万円の万年筆が正解という単純な問題ではない。そんなのどうだっていいというのもまた正解のひとつだったっていいわけだ。