TIMO DXとCITY-SP5のケイデンス70時の速度から見えてくること

先日、Panasonic TIMO DXとヤマハ PAS CITY-SP5のケイデンス60時の速度を計算しました。

今日、ケイデンスを意識しながら、変速機無しのママチャリに乗ってみました。その後、ジムのエアロバイクにも乗って、60, 70, 80のケイデンスが速度的にどんなものか確認しました。

私の感覚だと、楽に平地をゆっくり気味で漕いでる時がケイデンス60、60だとだいぶ余裕がある感じでした。そこからちょっとがんばってるときが70くらいでした。70で定常的に走れる場所や距離は限られているかなという感じがしました。

ちなみに、今日乗ったママチャリはGD値(ペダルを一回回した時に進む距離。単位:メートル)が4.34ですので、ケイデンス60の時の速度が時速16キロメートル(小数第一位四捨五入)、ケイデンス70の時が時速18キロメートルとなります。

街中の平地走行だとこれ以上スピードを出すことはないかなという感じでした。

ケイデンス80は、負荷にもよりますが、エアロバイクの場合、ちょっと頑張ってるって感じでした。

ママチャリ換算すると時速21キロメートルです。

ちなみに、この時の計算式はこんな感じです。

(GD値[m] x ケイデンス[rpm] x 60[min] / 1000 [km/h])

さて、先日計算したケイデンス60時の表をもう一度載せておきます。

表1:TIMO DXのケイデンス60の時の速度

表2:CITY-SP5のケイデンス60の時の速度

普段のママチャリ走行において、ケイデンス70くらいまではありえるかなと感じたので、今日はケイデンス70時のTIMO DXとCITY-SP5の速度を計算して、グラフにしてみました。

小数点第一位を四捨五入したことで、TIMO DXとCITY-SP5のGD値がおおよそギア1段分違うことがわかりやすくなりました。

先ほど計算しましたが、今乗っている変速機無しのママチャリはケイデンス70の時の速度が時速18キロメートルでした。これはTIMO DXのギア3、CITY-SP5のギア2に相当します。

さてここからギアを上げていくことを想定してみましょう。

CITY-SP5はギア4段でアシスト限界に到達していることがわかります。一方、TIMO DXはギア5段でアシスト限界に達します。電動アシスト自転車は車体重量が30キログラムに近い重量級の自転車なのでアシストオフ状態で高速走行を継続するのはかなりしんどいです(TIMO DX: 29 kg、CITY-SP5: 27.8 kg)。アシスト力は時速10キロメートルくらいまでは、足の力1に対して、2の力くらいですが、高速になればなるほどアシスト力が弱まります。

ヤマハのS.P.E.C.5のイメージにこんな絵が描いてありました。

これを見ると4速の時、つまり、GD = 5.79の時にアシスト力がゼロになるようなイメージを読み取れます。上のグラフから、GD = 5.79の時に時速24キロメートルになるケイデンスはおおよそ70です(実際はケイデンス70時は24.3 km/h)。つまり、CITY-SP5でアシスト感を感じつつ、ギア5速を使おうとするとケイデンスは70以下に抑えなくてはいけません。表1を見るとそれがちょうどケイデンス60であることがわかります。

以上より、TIMO DXは通常の街乗りで高速ギアを使えるように設定してあるのに対して、CITY-SP5は少し余裕を持った設定になっていると言えます。長い下り坂のようなところで、より楽に速度を出せるのはCITY-SP5ということになります。一方、街乗りでギアを最適に使い分けられるのはTIMO DXということになります。

しかしながら、多くの人がそのような乗り方をするかは疑問です。

3段の電動アシスト自転車にも普段乗りますが、私の場合、2速スタートですぐに3速に変えます。交差点のようなところでブレーキにより減速したら、2速に切り替えてから漕ぎ始めます。ちょっとした坂道の場合、3速のままアシストモードを強にしてしまいます。1速を使うのは河原に下りたりするようなちょっと特殊な急な坂の時くらいですが、街中にも時々急な坂がある場所があるので1速も使うことは時々あります。

5段変速の場合、2速発進ですぐに2、3、4と上げていくんじゃないかと思います。定常モードに入ったら5、減速具合に応じて4または3に落とすという感じになるんじゃないかとシミュレーションしています。

私の場合、片道5キロ以内の移動を想定していて、その距離を20分から25分くらいで走りたいと思っています。信号待ちの時間を考慮すると、定常の速度は時速15から20キロメートル程度で走ればそれが可能となるでしょう。

多分、広島市内での走行なら変速機無しのママチャリでもかかる時間に大差はないと思います。実際、5、6キロメートル以上の移動は普通にしてます。市内にあるような坂くらいなら立ち漕ぎなしで、全然問題なく走れますが、アシストがあると心理的な疲労が倍以上違うんですよね。

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