iPhone 14 Pro テスト撮影 2倍ズームとPro RAWについて

はじめに

新しいiPhoneをポケットに入れ、新しいチャリに颯爽と乗って、テスト撮影してきました。しかしながら、断続的に雨が降る生憎の天気で、ゆっくりと撮影もできず、すぐに帰ってきました。

それでも何枚か検証用に撮影してきました。

今日確認するのは以下の2点。

  1. メインカメラを使った2倍ズーム撮影
  2. Pro RAW

メインカメラを使った2倍ズーム撮影

iPhone 14 Proの2倍ズームはメインカメラのクアッドピクセルセンサーの中央部を使い、48 mm相当の画角で撮影するモードです。

メインカメラの標準画角24 mmとの違いは以下の通りです。

左:48 mm、右:24 mm

 

48 mmは左の28 mmの画像の面積1/4を切り取ったような画角になります。ここでそれぞれの画像の情報を見てみます。(若干感度が異なりました)

左:48 mm、右:24 mm

48 mmの画像情報を見てみます。こちらも同様に1200万画素の写真を生成しています。これはセンサー中央の1200万画素分の面積の撮像素子から生成した写真なんだと思います。

24 mmの画像情報を見てみます。4032 x 3024 = 12,192,768。つまり、1200万画素の写真を生成していることがわかります。これは4800万画素センサーの4ピクセルの情報をうまく利用して1200万画素のいい感じの写真を生成した結果のようです。

24 mmの写真は4ピクセルを活用して見栄えのいい写真を生成しているわけですが、当然、4800万画素分の情報は持っていません。

写真をGIMPで開き、48 mmの写真を150%表示にして、28 mmの写真を300 %にして、横並びにした画像を示します。

左:48 mm(150%表示)、右:24 mm(300%表示)

同じ被写体を拡大してみると48 mmの方が細かい部分の再現がよくできていることがわかります。

使う側からしてみると、あたかも光学2倍ズームしたような結果となっているわけです。

となると、48 mmの画像を4枚並べたような状態で24 mmを撮りたくなってくるのが人情です。

ProRAWモードで撮るとそれが実現できます。

Pro RAW

比較に使ったのは上の写真とは違う写真です。

この画角で撮影した写真を比較に使いました。

ProRAWをjpg書き出ししたもの(4800万画素)

HEICをjpgで書き出したもの(1200万画素)

GIMPを使って、ProRAWの4800万画素から切り出した画像とHEICの1200万画素から切り出した画像を横並びで比較してみます。

左:ProRAW(4800万画素)、右:通常撮影(1200万画素)

ProRAWはかなり多くの情報を持っていることがわかります。ただし、この写真の場合、HEICのファイルサイズはおおよそ1MBだったのに対し、ProRAWは46 MBでした。46倍もファイルサイズが異なります。この写真は空の部分があまり情報を持っていないのでこのファイルサイズですが、込み入った画像だと倍くらいのサイズになる時もあります。

最初の画像を見てみると、縮小画像ではほとんど画質の差は分かりません。ProRAWは印刷前提のここぞというときに使うのがいいと思います。

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