少し前から欲しかったCOBライトを手に入れました。
用途としては、暗い場所での自転車や車の整備、探し物、暗い時の車の中の荷物チェックなどです。あとは、災害や停電、キャンプ、夜釣りの時にも使えると思います。バッグの中の探し物にも使えそうです。夜の散歩の場合、足元を照らすような感じには使えると思いますが、存在を知らせる用途だと明るすぎて適していないような気がします。
COBというのはChip On Boardの略で、基盤の上に直接LEDを並べたような構造のことをいいます。調べてみると、基盤に直接LEDがあることで効率が良くなるようです。
このタイプのCOBライトは面上にたくさんのLEDが並べてあるので広範囲を割と均一に照らすことができるようです。この商品には横6つ、縦5つの合計30個のLEDが敷き詰められています。
今回購入したのは株式会社ムサシのCOB-WL001BPという商品です。Amazonだと1700円くらいで購入できます。量販店でも2000円くらいで購入できると思います。このメーカーの新商品にスーパーフラッシュライト 6W(COB-WL005BK)というものがありますが、Amazonで2500円くらいで、COB-WL001BPよりもちょっと高いです。性能の違いについては後で少し触れます。
中には本体と充電ケーブルが入っていました。
付属のケーブルはType A - Type Cのケーブルでした。本体側はType Cです。
充電に関しては注意が必要で、Type Cといっても、Ankerの30WやMacBookAirの充電器(30W)などでは充電できませんでした。5W、12Wの充電器、18Wのモバイルバッテリー(いずれも付属のType A - Type Cケーブル使用)では充電可能でした。充電器側がType Aタイプのものじゃないと充電できないのか、W数の問題なのかよくわかりませんが、充電器によっては使えないものがあるので注意が必要です。BaseusのモバイルバッテリーはアウトプットがType Cですが(出力15 W)、それでも充電はできなかったので、Type Aタイプの充電器、もしくはモバイルバッテリーで充電するものだと思っておいた方がいいのかもしれません。
バッテリー容量は500 mAhです。
満充電時の電池寿命は以下の通りです。
- 500 lm 1 h
- 350 lm 1.5 h
- 140 lm 3.5 h
- フラッシュ(点滅) 3 h
COB-WL005BKの場合、実装しているバッテリー容量はCOB-WL001BPと同じですが、満充電時の電池寿命が以下のようになっています。
- 600 lm 1 h
- 350 lm 1.5 h
- 100 lm 5 h
- フラッシュ(点滅) 3 h
最高輝度が100 lmアップしていますが、点灯時間に変化はありません。また、特徴的なのが低輝度の明るさが100 lmと暗くなっていて、点灯時間が3.5 hから5 hにアップしています。明るさに関しては後でコメントしますが、低輝度でも十分な明るさがあるので、より暗くして長時間使えるようにしたのは実用的だと思います。
パッケージを見て、本製品の特徴を眺めてみます。
なぜか栓抜き機能があるのがおもしろいです。
水のかかるところでは使用しないと注意書きに書いてある通り、防水ではありません。しかしながら、USBケーブルにはゴムの蓋が付いていますし、電源ボタンも防水性のありそうな構造です。少々水がかかっても問題ないような気もしますが、過信はしない方がいいと思います。COB-WL005BKは明確に防水機能を謳っているので、防水が必要な場合はCOB-WL005BKがいいと思います。
本体はすごく小さくて手のひらサイズ(W45 x D20 x H61 mm)です。重量は約45 gと書いてありますが実際の重量は42.5 gでした。手にするとちょっとずっしりとするくらいの重量感があります。
本体背面には磁石が付属しているので鉄などにくっつけることができます。磁石の力は結構強いです。
背面には可動式スタンドがあります。このような感じで角度調節できます。5段階角度調整ができますが、5段階目だとほとんど上を向くのでそのまま置くのとそれほど差がありません。
写真は本体を下にして撮りましたが、カラビナ側を下にした方が安定度がちょっとだけ高いように思いました。
カラビナもしっかりとした作りになっているので、十分実用的に使えると思います。
三脚固定用のネジ穴もあるので、三脚などに固定して使うこともできます。
ネジ穴は本体と一体化しており、樹脂製です。ただ、この樹脂は結構硬くて丈夫そうです。材質は書いてないのでよくわかりませんが、ラジコンの足回りに使うような繊維強化したナイロンに似ている気がします。Amazonのレビューなどを読むと、アルミ合金って書いてあったりするものもありますが、言われてみればそんな気もしますが、よくわかりません。
例えば、このようなミニ三脚に取り付ければ、安定して設置できますし、向ける方向の自由度も高まります。キャンプや夜のガレージ作業などに重宝すると思います。個人的にはこの使い方がツール感があって好きです。
このように持てば取り回しがかなりよくなります。ちょっとした懐中電灯としても使えそうです。
光るとこんな感じです。かなり明るいので光っている部分を肉眼で直視することはできません。
光量を文字で伝えるのは難しいですが、かなり明るいです。
感覚的にはiPhoneのライトの何倍も明るく感じます。レンズは実装されていませんので、あくまでも面でその辺りを一様に照らす感じですが、暗いところで点けると数メートル四方が明るくなります。普通の懐中電灯とは照らし方がだいぶ違います。近い場所の広範囲が比較的均一に明るくなるので、作業用としてはかなり使いやすいと思います。全体用と手元用の2個あれば完璧だと思います。
これだけ明るければ、COB-WL001BPとCOB-WL005BKの最高輝度の違いはそれほど気にする必要はないんじゃないかと思います。違いとしては防水か非防水かというところの方が重要そうです。
使っているとほんのりと本体が暖かくなります。
モバイルバッテリーでも充電できているようなので、色々と利用できそうです。これはちょっと興味深いライトです。
実は全く同じような形状のものがネットでは数百円で売っていたりします。しかし、レビュー動画や記事を見ると、同じ光束量でも明るさが違ったり、電池の持ちが極端に悪かったりするものもあるようです。
電池式のCOBライトはダイソーなどでも見かけます。明るさなどは不明ですが、おそらく実用的には使えるんじゃないかと思います。暗くても長時間使えるなら、バッテリー式の方がむしろ災害時には役立つのかもしれません。