最近はクルトガKSをよく使っています。というか、シャープペンシルの9割以上はクルトガKSを使っていると思います。
ペンのデザイン、グリップの太さや形状、グリップの素材など、非常にバランスのいいシャープペンシルだと思います。
クリップは樹脂ですが、軸と別体になっているため、程よく締まっています。
最近のペンだと、樹脂クリップのものでもこのような設計になっているのはほぼ当たり前です。ペンの設計者なら知っていて当たり前のレベルなんだと思います。しかし、中にはそうなっていないものもあります。
例として、トラディオプラマンとBICの4色ボールペンのクリップを示します。
このふたつはクリップが一体で成形されたタイプです。トラディオプラマンは本体側に突起を設けて紙の通り道を曲線にすることで把持力を持たそうという思想があります。しかしながら、BICの方は完全に隙間がある状態になっています。これではある程度厚みのあるものに挟まないと把持力が発生しません。
クルトガKSは買ってそのままだと若干ペン先がカチャつきますが、グリップを外し、下の写真のあたりにグリスを塗るとほとんど音がしなくなります。デフォルトでこの状態にしてくれていれば最高なんですが。ちなみに、写真はわかりやすく多めにグリスを塗布していますが、ここまで塗る必要はありません。むしろ、先端付近のグリスが薄くなっているあたりに少量塗るだけでいいです。たくさん塗ると、少しずつペン先の隙間からグリスが出てきて、場合によっては紙を汚すこともあるので注意が必要です。
最近のペンはグリップが2色成形されているものがありますが、KSモデルも2色成形されているようです。そもそもグリップが外れない形状になっていることもありますが、軟質樹脂と孔子樹脂のパーティングラインが全く同じ場所にあることからもそのことがわかります。
このような成形は効率や組み立て精度が高いですが、軟質ゴムの注入口がどうしてもグリップの表側に出てしまうという欠点があります。