パイロットの万年筆カスタム74(中細のFM)を購入してから、いろんな紙に試し書きしている。
今日はツバメノートを買ってきて、試してみた。A罫のW3005だ。
以前、ツバメノートを使った時は筆記感が硬い感じがしていて、キャンパスノートとかと較べてみても、特別優れている感じはしなかった。
でも、万年筆で試してみると、すごく書きやすかった。微妙なザラつきがニブを適度に広げてくれるのか、軽く筆記しても比較的安定した線で文字が書けるのだ。それでも筆記感は軽く、スムーズだ。裏抜けも全くなく、いい感じ(インクは色雫の紺碧)。
万年筆は紙によってその雰囲気ががらっと変わるようだ。こうなるといろんな紙を試したくなる。
キャンパスノート等で試し書きすると、カスタム74よりもむしろカクノの方が安定して気持よく筆記することができる。カクノはニブがステンレスなので、硬さがあるのだが、フローがよく、軽く紙に触れるだけで書けるのだ。カスタム74の場合、軽く押し当てただけでは線が細すぎる。強めに書くとちゃんと線が出るのだが、走り書きなどの場合、線の太さにバラつきが出てしまい、あまり気持ちいい感じがしない。そのせいで金の弾性もそれほどよさを感じられない。
しかし、ツバメノートではステンレスと金の違いがはっきりとわかる。カスタム74の筆記感はスムーズで筆先に適度な弾性があり心地よい。それでもカクノの筆記感がダメかというと、そんなことはなく、安定感という意味ではカクノの方が上かもしれない。メモや走り書きに適しているのはカクノで、じっくりと長時間文章を書く場合にはカスタム74って感じがする。
ただ、カスタム74は買った時よりも扱いやすくなっているような気がする。ニブが削れたせいか、手が慣れたせいか、原因がどっちなのかはよくわからない。