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オレンズ0.2の真価は折れないことに非ず

文房具

オレンズは基本的に折れない。

ただ、何時いかなる時でも折れないかというとそんなことはない。不安定な状態で書き、思わずものすごい鋭角で紙とペン先がこすれたりすると、想定以上に芯が露出してしまい、その状態で筆記するとポキッと折れる。芯が露出するとおもしろいくらいに折れる。まともに筆記できない。言い換えれば、それだけオレンズのスライドパイプの効果は絶大だということだ。

オレンズをしばらく買わなかったのには理由がある。それはこのスライドパイプ方式で折れないというのが子供だましに感じたからだ。「こんな強引な解決方法で何が折れんズじゃ!ダマされんぞ、アホかっ!こんなアイディアなんて俺様が100万年前から思いついてボツにしてたわ」とバカにしていたのだ。ぺんてるも落ちたものよのぉ・・・とすら思っていた。しかし、オレンズネロという予想外の刺客にヤラレタ。なんか武骨でカッコイイ!と不覚にも思ってしまったのだ。そうなってしまうと痘痕も靨。スライドパイプもちょっといいんじゃないと、ネロの発売を待ちきれずにリミテッドエディションを買う始末だ。

しかし、このスライドパイプ、よくできてるのだ。構造が完全に理解できてないけど、チャックの構造やペン先の構造が普通のシャープペンシルと全然違う。よくできてるなと思うのは、ある程度摩耗した状態でワンノックするとほぼフル露出の状態までパイプが伸び、それ以上芯が露出しないのだ。なんでこういう挙動をするのかちょっと理解できてない。

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あれ、なんの話だったっけ。

ああ、そうか。オレンズはほんとに折れないんだけど、折れないことより0.2 mmという細さで書けることそのものに価値があると思うってことだった。当然0.2 mmの芯が折れずに書けるってところに新しさがあるんだけど、価値はそこじゃなくて、0.2 mmで書けるという結果にある。同じじゃんって思うけど、これが0.5 mmだったら自分はあまり価値を感じない。0.5 mmだったらデルガードでも折れないし、そもそも0.5 mmの太さなら折れない仕組みがなくてもそんなに折れない。折れないなんてつまらんことは飛び越えて、0.2 mmで書けるなら書いてみぃやってことだ。

0.2 mmで書けると(実際の太さは45度に傾けて筆記し続けると0.2 mmの√2倍だけど)、論文や教科書の隅っこにちょこちょこと計算するときにたくさん書ける。また、思考にはスケール感のようなものがあって、ぼんやりしたことをザザッと展開する場合にはむしろサインペンくらいの太さのほうが思考がスラスラ出てくるが、計算とか図形、グラフを書く場合には添え字とか記号を小さく書きたいことが出てくるので細い方が都合がいいのだ。

だから、オレンズは0.2の方が価値があるし、むしろ、オレンズ0.1を出してほしいくらいだ。0.3もそんなに悪くないけどね。