松山市の東急ハンズで筆記具を見ていたら、見慣れないシャープペンシルが目に入りました。プラチナ万年筆のMSD-1500です。このシャープペンシルを実店舗で見ることはほとんどなく、初めて見ました。以前から買おうと思っていたのですが、一度触ってからと思っていたので、念願がかないました。しかし、店頭にあったのは0.3 mm。買うのはあきらめ、ヨドバシ・ドット・コムで0.5を発注しました。
VIP待遇でやってきました。
ちなみに、MSD-1500にはMSD-1500A、MSD-1500B、MSD-1500Cという型番が存在しますが、ABCというのは、それぞれ芯径0.3, 0.5, 0.7に相当します。
ついでにまとめておくと、プラチナの製図用シャープペンシルには、基本ラインとしてMSD-300, 500, 1000,1500があり、また、プロユース171にはMSDA-1500という型番が付けられています。ちょっとややこしいです。
さて、このMSD-1500B、ひとめでなんか違います。
まず太くて短い。
プロユース171と比べるとこんな感じです。
製図用シャープペンシルは芯硬度表示窓があるのが普通ですが、このペンはペン先にリングがあって、下の写真のように表示します。
知っている限り、ファーバーカステルのバリオLがペン先で表示する方式です。
グリップはローレットではなく、こんな感じです。
なだらかな凹凸が程よいグリップ感となっています。ゴムやローレットのような食い込むようなグリップ感ではありませんが、グリップ感はあります。
クリップ付近の軸は若干細くなっており、また、クリップ自体も薄型のため、クリップが邪魔になりにくい設計になっています。
パイロットのSシリーズが同じような設計思想ですね。
それでも邪魔なら、ネジを外すことでクリップを外すこともできます。多くの製図用シャープペンシルのようなはめ込み式のクリップではありません。
重量は22.1グラムでした。程よい重さです。
重心は以下の通り。
下の写真はプラチナのプロユースシリーズで、上からMSD-500、MSDA-1500、MSD-1500Bです。
MSD-1500Bはペンの相対的な位置でいえば、程よい低重心ということになりますが、ペン先からの位置でいえば、十分低重心と感じます。グリップから離れた部分に重量がない分、ペンのハンドリングはしやすいと感じます。
グリップ感とかは違いますが、ペンの取り回し感はケリーに似てます。
少しペンを振ってみるとわかるのですが、このMSD-1500Bは各部品のガタつきが全くといっていいほどないため、カチャカチャ振動する感じが全くしません。ノック音は軽快で、エンドキャップの勘合力も適切です。緩すぎず硬すぎません。また、内部ユニットもOリングによって無駄な振動音を抑えるような設計になっています。細部までしっかり作りこんであります。
まだあまり使っていないので、長時間使ったときなどの感想は言えませんが、ファーストインプレッションとしては、好きですね。全芯径揃えたくなりました。