キャップレスのニブは長い

お気に入り万年筆のひとつがパイロットのキャップレスです。

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知らない人が見たら、ナニコレ、どうなってんの?って感じのペンです。

ノックすると、クリップの先から万年筆のペン先がニョキッと飛び出してきます。

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ノック式の万年筆なのですが、インクの乾きを心配することはまずないです。1か月も2か月も放置したらどうなるかはわかりません。純正のカートリッジを使い、時々使っている限り、ペン先が乾いたという経験はこれまで一度もありません。

先から出たニブはすごく小さいです。背景のノートは測量野帳なのでひとマスが3ミリですからおおよその大きさはわかると思います。

しかし、このニブ、中がだいぶ長いんです。

下の写真は左から、セーラー プロフィット21、パイロット キャップレス F、ペリカン スーベレーンM400 EF、TWSBI DIAMOND580 Fです。

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キャップレスのニブは細いんですが、長さはプロフィット21とほぼ同じで20ミリを軽く超える大きさです。比較的硬めのニブですが、18金ということもあり、独特の柔軟さを感じることができます。

わたしは検品されたペンを買ったのですが書き味は極上です。近辺独特の柔軟さを味わう感じではありませんが、どんな紙でも引っ掛かりを感じることはまずありません。Fならこれ以外の万年筆の必要性を感じないくらいです。欠点としては、あまりにも良すぎるので逆に気軽に使えないということでしょうか。勉強などに使うと不意に力が入ったりするので、比較的安価なステンレスニブの万年筆を使うことがほとんどです。

マットブラックのMだったら、持ち歩いて傷だらけになるまで使うのが似合っているような気がします。

 

パイロット 万年筆 キャップレス FC18SRBMM マットブラック

パイロット 万年筆 キャップレス FC18SRBMM マットブラック

 

 

アンダーラインに使う筆記具

アンダーラインに使う筆記具として、マルチ8を使っていますが、最近は水性マーカーも使っています。もともとマインドマップを練習するために買っておいたトンボのプレイカラー2です。

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過去にかなり長い間、4色ボールペンを使ってアンダーラインを引いていました。一本のペンでいろんな色の線が引けますので、利便性が高いのですが、視認性が悪いです。

水性マーカーは筆記感がよく、視認性が高いです。

プレイカラーは特にこだわりがあって買ったわけではなくて、どこにでも売っていて、太い線と細い線が描けるというので選びました。太線、細線が引けるのは便利です。欠点はキャップの開け閉めが若干しにくいこと。太線のキャップが固く、細線のキャップが緩くクリック感が弱いので感覚的にギャップを感じてしまいます。太線のキャップが固いのはインナーキャップとの寸法が適切じゃないからだと思います。ただ、緩い個体も存在するので、もしかしたら生産の途中で金型の修正が入っているのかもしれません。

似たような製品で、三菱のピュアカラーがあります。ただし、プレイカラーは太さが0.4ミリと1.2ミリの組み合わせなのに対して、ピュアカラーは0.6ミリと1.2ミリの組み合わせとなります。プレイカラーKというシリーズは0.3ミリと0.8ミリの組み合わせです。

参考までに筆記線を示しておきます。紙は測量野帳です。

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マルチ8にはマルチ8の良さがあって、筆記時の触感とか色鉛筆独特の描線が与える視覚刺激などがいいですね。

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ちなみに、色の使い分けは以下の通り。

重要:赤

まぁまぁ重要:青

興味あり:緑

これは齋藤孝の三色ボールペンで読む日本語に準拠しています。これに加えて物理などでは「前提条件」にオレンジとか茶色を使っています。オレンジとか茶色は多色ボールペンにはまずない色なので、マルチ8や水性マーカーの出番です。

参考書をカラフルに色塗りする趣味があるわけではないですが、わたしの場合、線を引いたり、イラストや数式を手で書かないと書いてあることが理解できなかったりするんです。

 

トンボ鉛筆 水性サインペン プレイカラー2 36色 GCB-013

トンボ鉛筆 水性サインペン プレイカラー2 36色 GCB-013

 

 

 

トンボ鉛筆 水性サインペン プレイカラーK 36色 GCF-013

トンボ鉛筆 水性サインペン プレイカラーK 36色 GCF-013

 

 

 

三菱鉛筆 水性ペン ピュアカラーF 12色 PW101TPC12C

三菱鉛筆 水性ペン ピュアカラーF 12色 PW101TPC12C

 

 

 

 

ぺんてる マルチ8セット  PH802ST  色芯8色

ぺんてる マルチ8セット PH802ST 色芯8色

 

 

三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)

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無印良品 ABS樹脂最後の1mmまで書けるシャープペン 0.5mm

え、また同じ題目?

いえいえ、今日買ってきたのは従来型の「最後の1mmまで書けるシャープペン」です。私が知っている限り、従来型の「最後の1mmまで書けるシャープペン」無印良品の店舗では見かけませんが、ファミリーマートで売っています。

↓上が、新型、下が従来型

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価格は従来型が税込み450円、新型が税込み590円と140円の価格差があります。

重量は従来型が約14.9グラム、新型が15.3グラムです(芯が入っている状態)。デザインに関しては好き嫌いがあるので何とも言えませんが、新型の方がスタイリッシュだと思います。重心位置はほぼ同じくらい。大きな違いはラバーグリップがあるかどうかだと思います。

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チャックの構造はほぼ同じです。

従来型はラバーグリップがあるのでしっかりと握れます。使い勝手でいえば従来型のほうが使いやすいと思います。一見、先端チャック以外は何の変哲もない普通のシャープペンシルという感じなんですが、重量感や太さ、バランス、グリップ感など、優れたシャープペンシルだと思います。クリップの位置もまぁまぁで、形状的にそれほど邪魔に感じません。

無印良品 ABS樹脂最後の1mmまで書けるシャープペン 0.5mm

これまで芯をほぼ使い切れるシャープペンシルというのがあるのは知っていましたが、あまり気にしたことがありませんでした。しかし、コンビニで見かけた「最後の1mmまで書けるシャープペン」という無印良品のシャープペンシルのペン先を見て、これはおもしろいと思いました。ペンの先端に小さな三つ割れのチャックがあって、芯を噛みこんでいる様子が心をとらえたんです。ちょうど、マルチ8とか芯ホルダーのシャープペンシル版といった感じです。

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この1mmまで書けるシャーペンは2016年に新型になりました。しかし、わたしがファミリーマートで見たのは旧タイプのゴムグリップのタイプでした。どうやらファミリーマートに売っているのがゴムグリップタイプで、無印良品の店舗においてあるのが新モデルということのようです。どういう方針かまではわかりませんが、今はそうなっています。

今日買ってきたのは新モデルの方です。

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LAMYのスクリブルにどことなく似ています。

重量は芯が3本入った状態の実測で15.3グラムでした。少しペンが太めなので軽く感じるのですが、約13グラムのSMASHよりも重いです。

ラミー スクリブル | ラミー・LAMY

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ペン先に大きな筆圧が掛かると、ペン先がバネの弾性を利用して引っ込みます。実測ですが、約400グラム重の荷重で動作しました。ちなみに、ロットリングのラピッドプロは約330グラム重で動作します(以前の測定では320グラム重)。最近のシャープペンシルの芯は強度が高いため、この機能があればまず芯が折れることはないでしょう。通常の筆記角をキープした状態だと、折るのが難しいくらいです。

軸がABS樹脂で先端が金属なので割と低重心です。ラバーグリップなどは特にありません。艶消し処理された樹脂なので少し滑る感じがします。使っていてツルツルになった方がグリップ感はよくなると思います。

正式な機能というわけではないと思いますが、クリップを固定しているネジを外せば、クリップを外すことが可能です。

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ちなみに、最近、シャープペンシルはラピッドプロしか使っていません。重量感やバランス、クリップの位置、グリップの感触、実用性で言えばこれ以上のシャープペンシルは必要ありません。どれか一本選べと言われれば間違いなくこれを選びます。しかし、プレスマンにはプレスマンの、S3にはS3の良さがあります。イラストを描くときにはrotring600を使いますし、気分転換で大人の鉛筆を使うこともあります。道具にはそれぞれの個性がありますので、これがあればもう終わりってことにはなかなかなりません。

ラピッドプロと。

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最後に、この商品、店舗では裸のままペン立てに立てて売られています。表面処理の性質なのか、傷だらけの個体が多いです。気になる人はよく選んで買った方がいいと思います。

本来ならば、もう少し配慮して設計するか、パッケージに工夫が必要だと思います。あの状態で商品を売り続けるのはいただけません。

無印良品の文房具

今月出版された「無印良品の文房具」という本を読んでみました。

無印良品の文房具はついつい立ち寄って見てしまいます。この本には無印良品の、というより、一つの文房具にどのような工夫やこだわりがあるのかが書いてあります。

無印良品の文房具はそれほど頻繁に買うわけではないですが、何かしら身の回りにはあります。その中でも特に気に入っているのはアルミ丸軸万年筆です。

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スチールニブの安価な万年筆ですが、すごく滑らかで書き味がいいです。独特のシャリシャリ感が心地よく、引っ掛かりなどはありません。金属ローレットグリップの万年筆はほとんどなく、その独特のスタイルも万年筆らしくなくておもしろいと思います。今はOHTOのカートリッジを入れて使っています。このサイズのカートリッジだと実は予備をひとつ軸の中に収めることが可能です。

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ちなみに、OHTOのブルーブラックは紙によってはすごく乾きが悪く、にじみやすいです。

 

無印良品の文房具。

無印良品の文房具。

 

 

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