書き心地で選べば、やはり万年筆に帰ってくる

最近一押しの筆記具はJuice up 05です。このなめらかな書き味は、筆記具も行きつくところまで来たかという感じさえします。なめらかといっても、新油性ボールペンのようにツルツル滑るようななめらかさではなく、適切な筆記摩擦を感じつつも、とがった引っかかりを感じません。非常にバランスのいい筆記感なのです。ペン先のガタツキなどもほとんどありませんし、低重心なので安定感もあります。

書き味でいえば、昔ながらの油性ボールペンも好きです、特にLAMYのPICOはデザイン、実用性、書き味など、いいバランスで整っています。ただ、油性ボールペンは筆跡が迫力に欠けます。そこがいいところでもありますが、用途によってはちょっと物足りなかったりします。

Juice up 05はゲルボールペンの中では間違いなくAクラスです。ゲルボールペンとしては隙が全くといっていいほどありません。しかし、やはり完ぺきではありません。筆記時に若干の筆圧が必要です。文字ではほとんど出ませんが、長い線を引くとインクのボタが出ることがあります。

やはり、書き心地で選べば、やはり万年筆に帰ってきます。

手持ちの万年筆で、書き心地がいい万年筆はいくつかあります。いつも言うように、総合的なナンバーワンはキャップレスです。ただ、あまりにも良すぎて、大切に使いすぎています。

一方、使用頻度ナンバーワンはなにかというと、プラチナ#3776センチュリー(中字)です。

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軸はローレルグリーンです。クリアな軸なのですが、色が濃いのでぱっと見黒っぽく見えます。光に透かしたり、明るい場所では、確かに緑とわかります。この軸、結構気に入っています。

センチュリーはニブが大型で、多少乱暴に筆記しても安心感があります。

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この扁平なニブデザインは好き嫌いが分かれるようですが、わたしは気になりません。また、ネジのところの段差が気になるという意見を時々見かけますが、これもほとんど気になりません。

最初はインクフローが渋いなと思っていたのですが、使っているうちにいい感じになってきました。書き心地はむしろプロシオンとかの方がなめらかかなという感じではあるんですが、ペンのバランスや握り心地が好みです。インクは古典インクのプラチナ ブルーブラックを使っているので、耐水性もあります。プラチナの万年筆はインクが乾きにくいのも特徴で、しばらく使わなくても安心して使い始めることができます。ペン先が乾きにくく、10分程度はキャップを付けずに放置しても問題ないので、勉強などにも使いやすいです。そんなに高価な万年筆でもないので、とにかくこの一本は使いつぶしてやろうと思っていて、普段持ち歩いているペンケースにも常に入れています。

線の太さはゲルボールペンの0.5くらいで普段使いしやすいです。

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ポケットに差して普段使いするのはゲルボールペン、机に座ってじっくり筆記するときには万年筆って感じですね。実際は気分転換でいろんなペンを使いますが。

 

 

クリッカートは本当に乾かないのか

3月22日に購入した乾かないノック式の水性ペン クリッカートの現在の状況です。

結論から言えば、全く問題なく使えてます。

色が変化したとか、書きにくくなったということもありません。使用頻度は高くないですが、ペンケースに入れて持ち歩いてるので、時々使ってます。

このくらい普通に使えれば、実用上は全く問題ないと思います。

ゼブラ 水性ペン クリッカート 36色セット WYSS22-36C

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フリクションの完成形 フリクションポイントノック04

今日発売のフリクションポイントノック04を買ってきました。

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フリクションポイントノック04

フリクションは発売直後から使ったことがありますが、いくつかの点が気に入りませんでした。

1.インクが薄い

2.筆跡が独特

3.ちょっとカリカリする

1のインクの薄さはずいぶん改良されましたが、相変わらず2に関しては改善されていません。3に関してはフリクションに限ったことではありませんが、書き味がいいとは言えません。

驚くべきことに、フリクションポイントノック04はほぼすべてが改善しています。

大きなポイントはジュースアップと同じシナジーチップを実装したということです。

ちょっと外観を見ていきましょう。

軸の材質は樹脂ですが、全体的にメタリックな仕上げになっています。

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クリップは金属です。フリクション独特の消しゴムが実装されています。消しゴムの交換はできません。

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ペン先に着目!これはまさにシナジーチップ。

筆跡をジュースアップ05と比べてみましょう。

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インク色はどちらもブルーです。インク濃度は若干フリクションポイントが薄いですが、気になるほどではありません。線は04の方が細いです。

さて問題の筆跡です。

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わかりますか?

拡大してみましょう。

まずは従来のフリクション。

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線の真ん中に白い筋があるのがわかりますか。ボールの面圧が高い部分のインクが切れているような感じになっています。インクが薄いうえに線の真ん中が白抜けするのでさらに筆跡が薄く見えてしまいます。この筆跡がどうも好きになれなくて、フリクションをメインで使おうとは思えませんでした。

続いてフリクションポイントノック04の筆跡を拡大してみましょう。

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白い筋が全くありません。これはいいです。

さらに、書き味ですが、シナジーチップらしくなめらかです。

これはフリクションの完成形ですね。今後はすべてのフリクションがシナジーチップになることを期待します。

 

PILOT Juice up 05

先日紹介したジュースアップの0.5ですが、ペン先の滑らかさが他のゲルボールペンよりもだいぶスムーズです。

ジュースアップのペン先はシナジーチップと呼ばれるものです。パイプチップとコーンチップの良さを併せ持つ構造で、特徴的な形です。

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ボールは球体なので原理的に半分以上はペン先に潜り込んでいます。

実際の設計値は知りませんが、例えば球の円周を考えた時、その4分の1が外に出てるとします。

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この場合、筆記角度が45度より低いと支持部が紙に当たります。ペンを引くモードなら特に引っかかりは感じませんが、押すモードになると支持部のエッジが紙に食い込む感じになるので、カリカリすることがあります。

半分以上を露出できないというボールの支持構造の原則を回避はできません。ではどうするかというと、エッジの角を出来るだけスムーズにする方法が考えられます。そのような構造なのがsigno RT1です。

1枚目の写真に示すように、ジュースアップのペン先はかなり独特な形になってます。ボールのエッジの部分が紙に接する前に、ペン先の斜め部分が当たるような感じになってます。こうなると万年筆と一緒で、滑らかでありさえすればカリカリはしないはずです。いい感じの設計になってます。あらゆる筆記角度で押し書きしても全くカリカリしません。だから、書いててすごく気持ちがいいです。

 

 





 

勉強に使いやすいボールペン ベスト10

勉強に使いやすいボールペンを選んでみました。あくまでも現時点でわたしが所有するものから選んでいます。

まずは、エントリー

  1. V BALL 0.5 水性、ノック式
  2. uni-ball AIR 0.5 水性、キャップ式
  3. IC-Liquid 0.5 水性、キャップ式
  4. Vコーン 水性(直液)、キャップ式
  5. サラサドライ 0.7 ゲル、ノック式
  6. Juice up 0.5 ゲル、ノック式
  7. uni-ball signo 307 0.5 ゲル、ノック式
  8. エナージェルインフリー 0.5 ゲル、ノック式
  9. エナージェルユーロ 0.7 ゲル、キャップ式
  10. VORTEX 中字(M) 万年筆、キャップ式

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利便性、なめらかさ、筆記角度許容性、筆記線の濃さ・太さ、軸デザイン、バランス、ペン先のぐらつき、入手性、価格・・・等々、評価ポイントは多いです。使い込むと順位が変わる可能性はありますが、暫定的に順位を付けて行きます。

Aクラス

1. V BALL 0.5

やはり利便性はノック式が高い。ペン先のぐらつきも少なく、カリカリ感も許容範囲、軽く筆記でき、水性インクの濃い筆記線が特徴的。若干入手性に難ありですが、通販で入手可。

2. uni-ball signo 307 0.5

なめらかに筆記でき、筆記線も濃くて視認性が高い。入手性もよい。

3. Juice up 0.5

0.5の割に若干、線が細いが、ペン先のエッジ感をほとんど感じないほどなめらか。ノックした後ノックボタンのぐらつきが気になるが、低重心で程よく重量感のある軸の出来がよい。

4. エナージェルインフリー 0.5

リフィルの出来はかなりよい。

Bクラス

5. uni-ball AIR 0.5

書き心地はエントリー中、ダントツによい。キャップ式はノック式に比べて利便性で不利。また、筆記線がにじみやすく、裏抜けしやすいインクなので用途が限られる。用途がマッチすれば、これがナンバーワンとなりえる。

6.IC Liquid 0.5

書き心地はV BALL 0.5に近い。キャップ式だが、ペン先は乾きにくいので必ずしも利便性に劣るとは限らない。ペン先のグラつきもなく、書き心地はAクラス。入手性の悪さや、軸の安っぽさが若干気になるところ。グリップも溝が深く、慣れるのにちょっと時間がかかりそう。

7. Vコーン

直液式水性ボールペンで筆記感は軽い。入手性もそれほど悪くない。100円と安いが軸の出来はそれなり。

判断保留

8. サラサドライ 0.7

筆記線が濃く、なめらかに書ける。ただ0.7は線が太すぎると感じる。0.5を使ってみて、判断したい。Aクラスへのポテンシャルはあり。

9. エナージェルユーロ 0.7

ペン先固定使い切りタイプ。筆記感はインフリーよりもよい。0.7はちょっと太く感じるのと、使い捨てという点と、入手性が若干悪いのが気になる。

番外

10. VORTEX M

書き心地という点だけで言えば、上のどのペンも万年筆には敵わない。VORTEXは万年筆にしては珍しいラバーグリップを実装した万年筆。スチールペンなので多少荒く扱っても安心。非常に滑らかに筆記でき、太さもちょうどいい。販売終了品で、今では限られた通販サイトでしか手に入らないので、入手性は悪い。

 

パイロット VボールRT 0.5mm ブルー LVK-15EF-L 10本

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三菱鉛筆 ゲルボールペン シグノ307 0.5 青 UMN30705.33

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ぺんてる ゲルインキボールペン エナージェルインフリー0.5ブルー XBLN75TL-C 5本
 
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