トラックボールにボナンザ

わたしはマウスを使いません。

ノートパソコンを持ち出したときはパソコンのトラックパッドを使います。机の上ではトラックパッドを使うか、トラックボールを使います。

今使っているのはロジクールのM570です。手に入れやすく、そこそこ使いやすいので、自宅でも会社でもこれを使っています。

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最近のマウスはほとんどが光学式になって、メカニカルな可動部はボタンくらいです。トラックボールも光学式なのですが、ボールを支持する人工ルビーとボール自体は物理的に接触します。

持ってない人はあまり見たことがないかもしれないので下に示しておきます。

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一枚目の写真の青いボールを外すとこんな感じになっています。グレーのポッチが人工ルビーです。写真には写っていませんが、3つ均等に配置され、ここに青いボールが乗っかるようになっています。

しばらく使い続けるとこのボールの周りにホコリがたまりボールの動きが悪くなるので、使い方や環境にもよるでしょうが月に1, 2回のメンテナンスが必要です。メンテナンスといっても、綿棒かティッシュで人工ルビーのあたりを擦ってホコリを落とすだけです。あれ、動きが悪いな・・・と思ったくらいのタイミングで十分です。

ここまではメンテナンスの話ですが、もうひとつ難点があって、ホコリを取ってもボールがスムーズに動かないことがあります。明らかにルビーとボールの滑りが悪いのがわかる感じです。アルコールや界面活性剤でボールやルビーを清掃すると顕著です。下手に脱脂すると、まともに使えなくなります。

そこでおススメするのが、ボナンザです。

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要は潤滑剤としての油をボールに塗ればいいんですが、それではボールがベタベタして気持ちが悪いです。また、余計なホコリを内部に誘導することにもなりかねません。

ボナンザはこのブログでも何度か紹介していますが、基本的には釣り用具用のフッ素系の樹脂潤滑コーティング剤です。以前ラジコンをやっていた時にベアリングを使えない可動部の処理によく使っていました。これをトラックボールのボールに処理すると見違えるほど使い勝手が上がります。ボナンザはコーティング剤なので、一度乾くとべとべとしません。半永久とは言いませんが、数か月から1年くらいは効果が持続する感じがします。これまた滑りが悪くなったなと思ったときに処理すればオッケーです。処理といっても私の場合、吹きかけて、すぐにティッシュでふき取り、すぐに使います。最初だけはちょっとべたつきますので、気になる人は少し放置して乾燥させた方がいいかもしれません。ボナンザにはスプレータイプはじめ、いろいろありますが、基本的にどれでも違いはあまり感じません。

このほかにもボナンザの使える場面はいろいろありますから、ひとつ持っていると便利です。ちょっと高いですが、わたしはもう20年近くボナンザを使っていて、2,3本しか買ったことがありません。何に使うかにもよりますが、そうそう大量に使うものではないので、一本買っておけば相当長い間使えます。外気に触れないのでスプレータイプの方がいいかもしれません。上の写真のものも相当前に買ったもので、缶が凹んで穴が開きそうになっている部分があります。汗

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アマゾンのレビューを見たら、ボナンザがトラックボールの定番メンテナンスケミカルとして有名になっているようですね。

ちなみに、わたしは13年前の記事でトラックボールに使うことを紹介しました。トラックボールを使い始めたころにはすでにラジコンでボナンザは使っていたので、トラックボールにボナンザを使い始めたのは20年近く前からだと思います。わたしが言い出しっぺだ!というつもりはありませんが。笑

digistill.hatenablog.com

 

 

 

ボナンザ(BONANZA) ボナンザスプレー PRO-100
 

 

0.9 mmシャープペンシル

道具は少ないほうがいいです。

これだけいろんな文房具を買っていて、こう言うのも変なんですが、そう思います。わたしがいろいろ買うのは文房具を集めるためというより、よりいい道具を知りたい、出会いたいという興味のためです。

例えば、はじめてマウスからトラックボールに変えた直後は、使い方があまりにも違うためイライラするし、上手に使えません。ただ、1週間もすると慣れてきて、数か月過ぎるころにはこれしか使いたくないと思うようになります。ファーストインプレッションも大切ですが、しばらく使わないとわからない魅力や相性というのはあると思います。

文房具でも同じことが言えます。使っていくうちに、設計の秀逸さに感心したり、隠れた魅力に気が付いたりします。一度使いにくいなと思っても、しばらくすると使いやすくなったり、新しい価値観を発見したりすることもあります。

道具は少ないほうがいいですが、包丁にもいろんな種類があるように、文房具にもそれぞれに違う役割があると思います。ただ、何をどう使うかは人それぞれ自由でいいと思います。

0.9 mmのSMASHで太軸シャープペンシルの魅力に気が付き、大学時代には0.7とか0.9 mmのSMASHを愛用していました。実際は0.9 mmを無くし、手に入らなかったので0.7 mmを使っていたのですが。いろんな芯径のシャープペンシルを意識的に使ってみて、やっぱり基本は0.5 mmかなと最近は思っています。仕事のメモや勉強の時に使うのは圧倒的に0.5 mmです。

本やテレビを読みながらメモを取ったり、本にアンダーラインを引いたりするとき、あるいは資料を調べながらアイディア出しをするときに便利なのは0.9 mmシャープペンシルです。芯ホルダーや鉛筆でもいいですが、今回は0.9 mmシャープペンシルに話を絞ります。

余談になりますが、本へのアンダーラインは以前はカラーを使っていたのですが、今はアンダーラインはあえて極力引きません。引いたとしてもシャープペンシルです。アンダーラインは暗記するとか重要なところを目立たせるためだと思うのですが、わたしの場合、後で見てどうこうするというより、思考の流れで何度も目で追ったり、思考したりした時に出てきた言葉を適当に欄外に書いたりするのが目的です。カラーだとちょっと印象が強くなりすぎるんですよね。

これまた余談ですが、アンダーラインって弊害もあると思います。アンダーラインを重要なところに引きながら本を読もうとすると、次第にアンダーラインを引くことが目的になって読むスピードが落ちます。あと、アンダーラインを引くことで、覚えようとする意識が強くなりすぎて、読むのがしんどくなったりします。覚える基本は繰り返し読むことだと思います。繰り返し読んでいれば重要な用語や式は覚えてしまうのでアンダーラインとかホントは必要ないような気がします。あと、この覚えるってのが曲者で、意識的に覚えておくべきことってあまり多くはありません。忘れたらまた見ればいいんです。忘れてページをめくるのがめんどくさいので、覚えたほうが早いかもと思えばその時ちょっと意識して覚える努力をすればいいです。そういうことを「繰り返して」覚えたことじゃないと、活用できません。一度見ただけで覚えてしまうような天才もいるのかもしれません。そういう人にあこがれるのは勝手ですが、ほとんどの人は普通の人ですので安心してください。天才のまねして無理して一度で覚えようとする必要はないんです。語呂合わせで覚えるなんてのはテストの点数を取るのに役立つだけです。ただ、あ、これって重要そうじゃない顔していて、意外と重要なんじゃないか?という発見があれば、二回目以降読むときにそのことを思い出すために何らかの印をつけておくと、時間節約の効果はあるかもしれません。

使ったことがないシャープペンシルを買うとき0.5 mm以外の芯径から買うことは少ないですので、0.9 mmのシャープペンシルはそんなに多くは持っていませんが、かき集めたらこれくらい出てきました。

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上から、パイロット ドクターグリップ、ぺんてる P209(きらり)、プラチナ PROUSE 171、ぺんてる GRAPH1000、プラチナ プレスマンです。

製図用シャープペンシルには0.9 mmが準備されていることが多いですが、一般筆記用でも存在します。コクヨの鉛筆シャープとかもあります。

0.9 mmシャープペンシルのイメージは削らなくていい鉛筆です。芯が折れにくいですし、減りにくいですのでBや2Bの芯を使ってもノックの頻度が少なくて済みます。

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0.5 mmと0.9 mm芯の違い

鉛筆や芯ホルダーは文字筆記に使う場合は芯研器で時々削って先を細くする必要があります。しかし、0.9 mmシャープは意外と細い字が書けます。0.9という数字のイメージから0.5の二倍くらいの太さの字になる?って感じもするのですが、持ち替えながら使えば芯の一部しか紙に当たりませんのでそんなに線は太くなりません。当然、持ち替えずにずっと同じ角度で書き続ければ相当太くなりますが、自然とそうならないように手が動きます。上の写真の芯の形状を観察してみると、筆記したであろう部分の紙への接地面は同じくらいになっています。

使う頻度はプレスマンが多いですが、それぞれ特徴があります。ただ、プレスマンは定価でも200円(税別)ですし、軽くて取り回しがよく、芯クッション機能で強く書いても筆記感がソフトで芯が折れにくい(0.9 mmの芯が折れることはまずないと思いますが)です。純正の2Bの100 mm芯も書きやすくて好きです。1枚目の写真のプレスマンが真っ黒なのは印字が全部取れてなくなったからです。

 

CURA レンズクリーナー

ちょうど一年くらい前に購入したレンズクリーナーがなくなりそうです。

CURA レンズクリーナー、ミクロワイパー - 食う寝る記す(Digistillの文房具日記)

最近はカメラを持って外に出ることがめっきり減ったので、このレンズクリーナーは、スマホ、タブレット、メガネ、PCの画面用として使うことが多いです。

特に最近はコロナ対策で使用頻度が高めです。

CURAレンズクリーナーは界面活性剤が入ったノンアルコールタイプですが、手垢などが非常によく落ち、拭き残りも少なめです。マイクロファイバーと合わせると汚れ拭き取り効果は抜群です。レンズに使わない場合はティッシュで十分ですが。

50mlでもかなり使えますが、少し多めのを買って、詰め替えて持ち歩くのもいいかな。

 

 



最近のノート

去年の年末くらいからノート代わりにコピー用紙を使っています。

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コピー用紙は基本的には何でもいいと思いますが、安いやつの方が書きやすい気がします。最近のお気に入りはコストコで買ったやつです。安い時は500枚で1000円を切ることがあります。コストコのコピー用紙は表面が滑らかで書きやすいです。

高いコピー用紙は厚く作ってあることが多く、ペン先がめり込む感じがして筆記感が重いことがあるので注意が必要です。

万年筆で書くことも多いですが、引っかかりなどの問題を感じたことはないです。ただ、線がちょっと太くなります。

ポイントはコピー用紙の片面の真ん中に一本線を入れているところです。これを縦に使ったり横に使ったり、線が邪魔なときには線のない面を使います。この自由度の高さが気に入っています。

ちなみに、線を印刷するときは、一番細い線で、さらにドラフトモードで十分です。

ロットリング フォーインワンの経年変化具合

ロットリングのフォーインワンは毎日使っているわけではないですが、割とよく頻繁に使います。ここ最近はペンケースの中の一軍になっています。

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さて、このフォーインワン、割と表面の塗装が剥がれます。どんな感じで経年変化しているのか紹介します。

まず最初に塗装が剥がれてきたなと思ったのはグリップ周りです。中の真鍮が見えてきています。

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次に、あれっと思ったのが、クリップの先端部分です。

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中から現れたのは銀色の金属。磁性があるので真鍮ではなく、炭素鋼かなんかでしょうか。軸の黒いのは塗装の剥がれではなくて、汚れです。インクかなんかが付着しています。黒じゃない部分は傷です。

ペンの印刷は剥がれると不便そうなので、PPテープで保護しています。2回くらい張り替えました。PPのテープは経年劣化が少ないですし、透明度が高いので、保護していても目立ちません。剥がれない限り、色表示の塗装が剥がれることもありません。

ペンやノック部品の角の塗装が少し剥がれています。

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使うとこんな感じで塗装が剥がれてきますが、そんなに嫌な感じではないです。むしろ愛着がわきます。

フォーインワンはボールペン3色+0.5 mmシャープペンシルが入っている割に細身です。振り子式なので、細く設計することができます。振り子式は使いやすいかというとそうでもないです。ただ、見た目がすっきりしているのはいいです。

適度に重量感があり、低重心気味なので書き心地も悪くありません。

好きなペンのひとつですが、あえて欠点を上げると、ノックカバーが少しずつ飛び出してくる点です。はまりが弱いというより、ペンユニットを戻す際の勢いがありすぎて、少しずつズレるって感じです。中には使わない消しゴムが入っているだけなので、接着してもいいかもしれません。

 

 

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