ウェットニーのK-0.7芯が少し長い?

ジムノックのK-0.7芯の長さは98.3 mmですが、ウェットニーのK-0.7芯の長さは98.6 mmでした。

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0.3 mmの差があります。

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ジムノックのリフィルを見ていたら、スタロジーのリフィルとそっくりなのに気が付きました。プラスチックの太さはほぼ同じですが、長さは98 mmで、少し短いようです。

試しにペン先の金属の太さを比べて見ましたが、ノギスでは差がほとんどありませんでした。ただ、3つを同時に挟むとK-0.7芯は落ちてしまいます。つまり、若干、スタロジーの方が太いんですね。

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ジムノックの口金にスタロジーのリフィルを通すと、口金は少し摩擦があり、落ちません。

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ということは、ウェットニーにスタロジーのリフィルを入れたら、ガタつきが少なくなるんじゃないかと思い、やってみました。

すると目論見通り、ガタつきがほぼ皆無となりました。しかしながら、ペン先が0.6 mm短くなるので、ちょっとチンチクリンな感じになってしまいます、、惜しい、、、

ゼブラから加圧式ボールペンが出た! ウェットニー

油性ボールペンは筆記時にインクが重力により下に落ちてきます。上向きや横向きで長時間筆記すると、ペン先へのインクのスムーズな動きが妨げられるので、ペン先から空気が入ってくることがあります。いったんペン先に空気が入ってしまうと、書けなくなってしまいます。

加圧式のボールペンはそういうシチュエーションでも使うことが可能です。

また、インクが空気圧で押し出されるため、濡れた紙にも筆記が可能です。

この度、ゼブラから加圧式のボールペン ウェットニーが発売されます。

上記のようなハードなシチュエーションで使われることを前提としているため、ウェットニーはミルスペックMIL-STD810-516.6をクリアする耐衝撃性を備えています。ミルスペックというのは米国軍事規格のことであり、この規格に定められたテストをクリアしないと基本的には米軍には納品ができません。最近はものによっては必ずしもその限りではなくなってるとも聞きますが。

ウェットニーは23日発売なのですが、すでに店頭に並んでいたので買ってきました。定価600円税抜です。

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重量は16.6グラム。全長は139mm、筆記時の全長は135mmでした。

色はオレンジ、ガンメタリック、ブルーの3色があります。

実はこのウェットニー、海外では色違いのものがX-701としてすでに販売されています。全体が金属でできたF-701も海外で人気のようです。F-701は加圧式ではないです。Amazonなどで買えます。

わたしは屋外で落としても目立ちやすいオレンジを買いました。

グリップは硬質樹脂でできているので、ラバーグリップのようなグリップ性はありません。ただ、割と深い格子状の意匠が施されており、指の収まりがよく、程よいフィット感があります。

加圧式のボールペンには大きく2種類あります。uniのパワータンクのようなリフィル内部に加圧空気を密封したタイプと、ノックする力を借りてリフィルを一時的に加圧するタイプです。ウェットニーは後者のタイプとなります。リフィルはジムノックなどに使われているK-07芯です。K-07芯はアクロインクと互換性があるので替えようと思えばアクロインクに替えることはできますが、安定して使えるかどうかは分かりません。

ここで他社の加圧式ボールペンを紹介します。

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左から、トンボ エアプレス、パイロット ダウンフォース、パイロット ダウンフォース旧型、uni パワータンク、ゼブラ ウェットニー。

パワータンク以外はノック時に加圧されるタイプとなります。

さて、少し細部を見ていきましょう。

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ペン先は分厚い真鍮でできていて、非常に丈夫に作ってあります。

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クリップも丈夫なメタルタイプ。

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ペン上部にはヒモやカラビナを取り付けられる大きめのリングがあります。

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グリップの上には加圧式であることをアピールするイラストがあります。

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ペンの構成はこんな感じです。

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リフィルを装着する部分は気密性を保てるような構造となっており、リフィルは少し力を入れて押し込む感じになります。

筆記感は油性ボールペンそのものですが、加圧式のためかインクの出が少し良く感じます。

以前、ブログでも紹介しましたが、かつて、たまたまインクの出が悪くなったリフィルがあって、捨てたのですが、その前に試しに加圧式のペンに無理矢理入れて筆記すると普通に書けたことがあります。加圧を解除すると掠れたので、確かに加圧の効果はあるんだなと実感しました。

ペン先の精度が高くカチャカチャしにくいです。向きによっては若干ガタつきますが、ほぼ気にならないレベルです。

普段使いにもいいボールペンだと思いました。

未発売のせいかAmazonの登録がありません。

下のリンクはF-701です。

ゼブラ 油性ボールペン F-701 0.7mm BAZ47

ゼブラ 油性ボールペン F-701 0.7mm BAZ47

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今日のペンケース

止むを得ず、久々の横浜出張。

今日のペンケースはこんな感じ。

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ペンケースはLIHIT LABのSMART FIT。ちょうど使い始めて一年くらいになります。若干外装が汚れて来た感じはありますが、使い勝手は最高です。コスパ含め、気に入ってます。唯一の不満は右側の裏地の記事がパイル生地っぽいので、シャープペンシルのガイドパイプが引っかかってしまうことです。保護性は高いのでしょうが、パイル系に変えて欲しい。

定規は無印良品のアクリルクリア定規。50円ですが、必要十分です。

消しゴム付きの鉛筆は三菱の9852。現場では最強の筆記具です。金属製のキャップをつけてます。

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消しゴムはモノスティック。使用頻度が低いのでなかなか減りませんが、使い勝手が良くて気に入ってます。

マルチ8とスーパーマルチ8も定番です。赤の使用頻度が高いので今は替芯も入ってますが、これは赤が無くなりかけた時だけです。シャープペンシルも基本的には替芯は持ち歩きません。なぜなら出先で無くなることなんてまずないからです。なくなったとしても他の筆記具で代替できます。

ボールペンはスタロジーの油性ボールペン。これもクセがなくて使いやすく、気に入ってます。手帳にはスーパーノックが取り付けてあるので、そちらを使うことも多いです。どちらもノック式ボールペンとしては使い勝手がいいです。

シャープペンシルはプレスマン。これは万能です。ノートに使ってもいいですし、現場で紙以外の物に書くのにも使えます。なんだかんだ言って、プレスマンは良く使ってます。最悪なくなったり壊れたりしても200円なので諦めもつきます。ただ、不思議なことに塗装が全部剥げるまで使ってても、なくなってません。芯は常に少し出してます。芯にはショックを和らげる機構がありますし、芯自体が破壊されることによってペン先を守ると考えているからです。すぐに使い出せるというメリットもあります。芯が0.9なのでノックの回数も少なくてすみますし、なかなか減りません。書いてみるとわかりますが、意外と太いと感じません。

万年筆はキュリダスを毎日持ち歩いてます。ボールペンがわりに良く使ってます。壁のカレンダーに書き込んだりするときはボールペンより安心して書き込めます。持ち歩く万年筆はノック式が便利です。

ここにあるのはあくまでも持ち歩いて仕事先で使うことを前提としたセレクションです。シンプルで信頼性が高く、それほど高価ではないものが集まってる気がします。

Digistillは「アクリル ノ ペンタテ ヲ テニ イレタ」

ゆめタウン広島に入っている文房具店 クロスランドが閉店するようです。少し前に行ったら閉まっていたので、もう閉店したのかと思っていたのですが、ただいますべての文房具が半額で販売中。もうほとんど在庫がない・・・

その代わりというわけではないですが、アクリルの什器を無料で手に入れました!

テッテテー

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確かになんかよく見る感じです。何用の什器だったのでしょうか。

太いペンは差せませんが、シャープペンシルとか細めのペンなら大丈夫です。

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こんな感じでよく使うペンを選べたら楽しい!それだけでなく、見やすいし取りやすい。

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ていうか、これ、普通のペン立てよりも便利。製品化してほしい。

 

ぺんてる 限定復刻ピアニッシモ

昨日から出荷が始まった限定復刻のピアニッシモPD205を購入しました。

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ピアニッシモは1996年に発売したサイドノック式のシャープペンシルです。発売後1年で800万本売れ大ヒットしました。しかしながら、2008年には惜しくも廃盤となりました。

海外ではTECHNICLICKとして今でも販売が継続していて、日本でも時々見かけます。

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上がピアニッシモ、下がテクニクリックです。見た通り、形は全く同じです。

さて、ピアニッシモは11.4 gで比較的軽いシャープペンシルです。芯を入れるときにはこんな感じになります。

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キャップと共にクリップが外れるのがおもしろいです。

グリップは後端が11.1 mm、先端が9.8 mmになっています。ラバー はありませんが、溝があるので滑りやすいとは感じません。

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ノックボタンは配置が良いため、ほとんど手に当たらず、違和感はありません。

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重心はペンの真ん中くらいで低重心ではありません。ただ、全体的に軽いペンなので、違和感はありません。

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クリップの位置は比較的高く、手に当たりにくいです。上の写真はスマッシュとの比較です。

書き心地は比較的ドライというか、サラサラとした書き心地です。

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芯チャックは樹脂です。前も言いましたが、個人的には芯チャックが樹脂製であることに実質的なデメリットを感じた事はありません。

ガイドパイプは約3.5 mmと、比較的長めです。

シャープペンシルのノックって、いちいち持ち替える必要があり、集中してるときには地味に面倒だったりします。最近、トンボのモノグラフワンが廃盤になりましたが、サイドノック式のシャープペンシルはほとんど見かけません。

下の写真はピアニッシモとモノグラフワンです。

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モノグラフワンをノックしてみると、ピアニッシモのノック感が秀逸なのがよくわかります。

文房具好きなら、サイドノック式自体が希少な上に、かつて一年で800万本売り上げたというピアニッシモを一本くらいは持っていて損はないでしょう。

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