基本はキャンパスノート

買ったままずっと使っていなかったキャンパスノートが出てきたので、仕事ノートとして使い始めました。普通のキャンパスノートを使うのは久しぶりです。

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キャンパスノートについてはもう語ることはないでしょう。おそらく大抵の人が一度は使ったことがあるはずです。

わたしも学生時代は何も考えずにこればっかり使っていました。結構いろんな種類がありますが、A罫の30枚綴りのものがスタンダードでしょうか。

ここ最近はオレンズネロの0.5を気に入って使っているんですが、キャンパスノートとの相性はいいです。

下の写真は上から、

  1. 下敷き有りで普通に筆記
  2. 片減り状態で下敷きなし
  3. 片減り状態で下敷き有り

です。

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片減り状態だと少しガイドパイプの擦れが出てきますが、筆記線の濃度は十分ですし、書き心地も極端に悪いとは感じません。

先日も書きましたが、0.5くらいの芯径ですとペンを回転させながら書きます。そんな風にして使えば、ほぼ普通のシャープペンシル感覚で使うことが可能です。オレンズネロの感覚に慣れてくると、芯が自動で出続けるという恩恵が際立ってきます。

最近、仕事ではメモも雑記もノートに書いています。ノートを使い分けると何をどこに書いたかがわからなくなって困ることがあるからです。

キャンパスノートを久しぶりに使ってみて、どこか懐かしい我が家に帰ってきたような感覚を覚えました。

わたしはノートを順番に書かないことが多いです。

はじめはなんとなくページの上の方から書き始めるのですが、次第に右に書いたり、下に書いたり、2行を1行として使ったり、めちゃくちゃになります。たまに、丁寧な字で几帳面に一行ずつ文章としてノートを取っている人がいますが、わたしには絶対できないです。ノートを見返すときも、文字を読むというより、絵として眺める感じです。ですから、ある程度スカスカに書かないと何が書いてあるか逆によくわからなくなります。

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オレンズネロの使いやすさはペンとしての完成度の高さにある

オレンズネロの2大特徴は、1.芯が折れない、2.自動で芯が出続ける、です。

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しかし、実はオレンズネロの使いやすさはペンとしての完成度の高さにあるんじゃないかと思ってます。

まず、わたしがシャープペンシルで重要視するのはクリップ位置です。外してしまう手もありますが、やはり高い方がいいです。

引き出しから出してすぐに使えるようにしてあるシャープペンシルを何本か並べてみました。

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上から、グラフギア1000、ロットリング600、スマッシュ、グラフ1000フォープロ、オレンズネロです。

圧倒的に優れているグラフ1000よりもクリップ位置が高いのがわかります。場合によっては当たることもあるかもしれませんが、筆記時に手に当たって気になることはまずありません。

ちなみに、クリップが大きくて気になりそうなグラフギアですが、このクリップはなかなか良くできていて、筆記時には先端がペンに潜り込んでなだらかな斜面になるため、手に当たっても気になりません。

重心も簡易的に調べてみました。

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スマッシュとほぼ同じで、低重心と言えます。重量も軽すぎず重すぎず、高級感を感じられつつも、実用性を失わないバランスの良さがあります。

また、12角の軸は手への当たりが適度に柔らかいですが、曖昧さはありません。個人的には樹脂の横溝グリップは、ドラフィックスで長く使ったこともあり、しっくりきます。

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かつて使ってたものとは違う個体ですが、ドラフィックスはこんな感じ。

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口金は段付きになっていて、ガイドパイプもほどよく長く視界がいいのも快適です。

また、ガイドパイプが収納できるため持ち運びも気軽にできます。

いいシャープペンシルとはどんなものかをひたすら追求したらこうなったというひとつの完成形がここにあります。

オレンズネロを快適に使うには環境とコツが要る

最近はオレンズネロ0.5を積極的につかっています。オレンズネロは文房具好きの心を掴む魅力がある筆記具です。自動で芯が出続けるというのは、場合によってはすごく使いやすいです。しかし、書きやすいかというと、そうでもありません。書き味の悪さは自動芯繰り出し機能の宿命であるガイドパイプが紙に当たってしまうということが原因です。ガイドパイプが紙に当たると、筆圧が逃げることで線が薄くなりがちです。あともうひとつは、紙が少し凹むためその部分に黒鉛が、乗りにくくなります。字によってはそれが原因でぼんやりした印象の字になります。

それを軽減するにはコツがあります。

ひとつ目は、ペンを回転させながら書くこと。クルトガは別ですが、0.5くらいの太さになると普通のシャープペンシルだと時々軸を回しながら書かないと筆記線が太くなり、薄くなります。オレンズネロは芯が隠れているので片べりに気づきにくいんですが、回転させながら書くとガイドパイプの当たりが弱くなって書きやすくなります。

ふたつ目は下敷きを敷くことで軽減できます。下敷きは100円くらいの普通の硬いシートのものがいいです。

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下の写真は無印良品のらくがき帳に下敷きありとなしで筆記した結果です。

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人という字を書いているのは、ガイドパイプが当たって掠れるのが左上から右下に払うときが顕著だからです。払うので筆圧が逃げがちですし、黒鉛が乗る前にガイドパイプが紙に傷をつけてしまうパターンです。

結果を見ると明らかです。紙質が柔らか目な紙は特に顕著に差がでます。

あともうひとつ、最近気がついたことがあります。紙の種類によってオレンズネロのかすれ方が違うようです。

コピー用紙、リーガルパッド、無印良品のらくがき帳、ロディアのベラム紙、LIFEのオリジナルペーパー、ニーモシネなど、とりあえずその辺にあったものをいくつか試してみました。

一番書き心地が良かったのはLIFEのペーパーで、この紙の場合には下敷きなし、回転なしでも比較的安定して筆記ができました。

ただ、書き味の悪い紙でも下敷きを使えばそこそこストレスなく書けました。

オレンズネロは万能の筆記具ではありません。ただ、環境とちょっとしたコツを押さえれば、使いやすい筆記具となります。シャープペンシルの芯が出続けるという機能は特に勉強の時にはありがたいです。

 

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0.2,0.3,0.5を感覚的に掴む

オレンズネロの芯径は0.2,0.3,0.5です。

この太さって感覚的にどんな感じ?と思って、方眼紙に描いてみました。方眼のひと目盛りを0.1としています。

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0.5がすごく太く感じます。

ちなみにJISで規定されているそれぞれの芯径は以下の通りです。

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0.2には規定がなく、0.3というのは0.35mm、0.5は0.5mm。

0.2の芯の断面積を1とすると、0.35は3.06、0.5は6.25となります。

この調子で0.7と0.9(1mm)の面積比を求めると、12.25、25となります。

3からあとは初項3、項比2の等比級数に近いですね。

オレンズネロ0.5のカラーはなぜ白なのか

オレンズネロには芯径によってイメージカラーがあるようです。

箱のカラーは0.2は金、0.3は銀、0.5は銅。0.5は以前赤と表現しましたが、多分、銅です。

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本体に書いてある文字はこんな感じです。

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金、銀、、、白?!

そこは銅だろと思うのですが、なぜ白なのか。

ぺんてるのシャープペンシルを持ってる人ならすぐに気がつくことがあります。ぺんてるの製図用シャープペンシルは芯径表示のカラーに法則があるんです。

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上の行はグラフギア、下はグラフ1000です。

ほほぅ、0.5は白黒なのがわかりますね。そう、オレンズネロ0.5の表記が白なのはこの法則に則っているんですね。ただし!これはあくまでもわたしの推測です。

 

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