オレンズネロを快適に使うには環境とコツが要る

最近はオレンズネロ0.5を積極的につかっています。オレンズネロは文房具好きの心を掴む魅力がある筆記具です。自動で芯が出続けるというのは、場合によってはすごく使いやすいです。しかし、書きやすいかというと、そうでもありません。書き味の悪さは自動芯繰り出し機能の宿命であるガイドパイプが紙に当たってしまうということが原因です。ガイドパイプが紙に当たると、筆圧が逃げることで線が薄くなりがちです。あともうひとつは、紙が少し凹むためその部分に黒鉛が、乗りにくくなります。字によってはそれが原因でぼんやりした印象の字になります。

それを軽減するにはコツがあります。

ひとつ目は、ペンを回転させながら書くこと。クルトガは別ですが、0.5くらいの太さになると普通のシャープペンシルだと時々軸を回しながら書かないと筆記線が太くなり、薄くなります。オレンズネロは芯が隠れているので片べりに気づきにくいんですが、回転させながら書くとガイドパイプの当たりが弱くなって書きやすくなります。

ふたつ目は下敷きを敷くことで軽減できます。下敷きは100円くらいの普通の硬いシートのものがいいです。

f:id:digistill:20201018131228j:image

f:id:digistill:20201018131219j:image

下の写真は無印良品のらくがき帳に下敷きありとなしで筆記した結果です。

f:id:digistill:20201018131305j:image

人という字を書いているのは、ガイドパイプが当たって掠れるのが左上から右下に払うときが顕著だからです。払うので筆圧が逃げがちですし、黒鉛が乗る前にガイドパイプが紙に傷をつけてしまうパターンです。

結果を見ると明らかです。紙質が柔らか目な紙は特に顕著に差がでます。

あともうひとつ、最近気がついたことがあります。紙の種類によってオレンズネロのかすれ方が違うようです。

コピー用紙、リーガルパッド、無印良品のらくがき帳、ロディアのベラム紙、LIFEのオリジナルペーパー、ニーモシネなど、とりあえずその辺にあったものをいくつか試してみました。

一番書き心地が良かったのはLIFEのペーパーで、この紙の場合には下敷きなし、回転なしでも比較的安定して筆記ができました。

ただ、書き味の悪い紙でも下敷きを使えばそこそこストレスなく書けました。

オレンズネロは万能の筆記具ではありません。ただ、環境とちょっとしたコツを押さえれば、使いやすい筆記具となります。シャープペンシルの芯が出続けるという機能は特に勉強の時にはありがたいです。

 

イカリボシ 下敷 B5 M-336 透明

イカリボシ 下敷 B5 M-336 透明

  • メディア: オフィス用品
 

 

 

連絡はこちらから