オレンズネロの2大特徴は、1.芯が折れない、2.自動で芯が出続ける、です。
しかし、実はオレンズネロの使いやすさはペンとしての完成度の高さにあるんじゃないかと思ってます。
まず、わたしがシャープペンシルで重要視するのはクリップ位置です。外してしまう手もありますが、やはり高い方がいいです。
引き出しから出してすぐに使えるようにしてあるシャープペンシルを何本か並べてみました。
上から、グラフギア1000、ロットリング600、スマッシュ、グラフ1000フォープロ、オレンズネロです。
圧倒的に優れているグラフ1000よりもクリップ位置が高いのがわかります。場合によっては当たることもあるかもしれませんが、筆記時に手に当たって気になることはまずありません。
ちなみに、クリップが大きくて気になりそうなグラフギアですが、このクリップはなかなか良くできていて、筆記時には先端がペンに潜り込んでなだらかな斜面になるため、手に当たっても気になりません。
重心も簡易的に調べてみました。
スマッシュとほぼ同じで、低重心と言えます。重量も軽すぎず重すぎず、高級感を感じられつつも、実用性を失わないバランスの良さがあります。
また、12角の軸は手への当たりが適度に柔らかいですが、曖昧さはありません。個人的には樹脂の横溝グリップは、ドラフィックスで長く使ったこともあり、しっくりきます。
かつて使ってたものとは違う個体ですが、ドラフィックスはこんな感じ。
口金は段付きになっていて、ガイドパイプもほどよく長く視界がいいのも快適です。
また、ガイドパイプが収納できるため持ち運びも気軽にできます。
いいシャープペンシルとはどんなものかをひたすら追求したらこうなったというひとつの完成形がここにあります。