製図用シャープペンIIが最後と思わせつつ、実は今年最後はもう一本あります。
ユニボールワンの0.38 青を買ってきました。発売されたのが今年の2月ですから、時が経つのは早いです。
ユニボールワンはビーズパック顔料を色材としたユニボールワンインクを使用しており、濃い筆跡が特徴のゲルボールペンです。
グリップの太さはキャップ式シグノとほぼ同じで10.4 mmほどです。
早速筆跡をキャップ式シグノ0.38と比べてみます。
ユニボールワンの方が濃いですし、筆跡も若干太めです。
ノック式のゲルボールペンですので、若干筆圧をかけないと書けません。
特徴的なのはクリップです。
この針金一本でバネタイプのクリップになります。
似たような方式のものにトンボのエアプレスのクリップがあります。
このクリップの構造を下の図のように考えます。
半径r、角度θ[rad]の円弧の長さはrθです。この方式のクリップは作用点から支点の長さを異なるように設計しています。上の図の場合、dθ分だけ孤の長さに差が出てしまいます。この差は針金に「ねじれ」を与えます。このねじれによって生じる力をバネとして利用しているわけです。
このタイプのクリップは大きく開きますし、丈夫です。
下の動画に動作している様子を示しますが、非常に滑らかでいい感じの動きになっています。
書き味は悪くはありませんが、まぁ、よくできたゲルボールペンといったところだと思います。
ペンデザインはすごく好きで、いいと思います。手帳に挿しておくのもいいかなぁなんて考えています。