ぺんてる SMASH 0.5の魅力

学生時代によく使ったシャープペンシルはゼブラのDRAFIX(DM5-300)とぺんてるのSMASH(0.9, 0.7)でした。というか、おそらく、これ以外は買った記憶もなく、ほぼ使ったことがありません。

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上の写真はどちらも割と最近買い直したもので、SMASHは0.5です。また、DRAFIXも学生時代に使っていたのはノーマルの黒いやつです。

SMASH以外にも魅力的なシャープペンシルはたくさんあります。最近は色んなものを買って試す方が多く、SMASHの使用頻度は低いでした。スマッシュワークスの発売をきっかけに、しばらくSMASHばかり使っていて、改めてSMASHに魅了されています。

SMASHの魅力は端的にいうと、2点です。

  1. 特徴的なグリップ
  2. 先端の高剛性

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7個のスクエアなラバーが6列金属グリップから露出したような形状になっています。少しゴツゴツしているので、慣れるまでは少し違和感を感じる人がいるかもしれません。慣れてくるとこのつぶつぶが心地よくなってきて、考えるときなどにちょうどいい刺激になります。私はラバーとラバーの間の金属部分に指の先端が触れるようなイメージで持つのですが、そうすると、ちょうど6角形の鉛筆を握っているような感じになります。ペンを回転させるときもこの六角が基準となって回しやすいです。

ペン先はガイドパイプは約12°の勾配で緩やかに絞り込まれており、先端には製図用シャープペンシルと同様の4 mmの長いガイドパイプが実装されています。紙面への視界は良好です。

もう一つの魅力はグリップと口金が一体化し、剛性が高くなっていることです。ペン全体の重量は12.7 gですが、グリップ部分の重量は4.8 gもあります。この構造を実現するため、内部はちょっと特殊な設計になっています。

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このように分解した状態でもちゃんとノックして芯を出すことができます。これはグラフ1000譲りの設計です。重量感のあるグリップ一体型の口金と繰り出しメカ部がグリップから浮いているような独特の設計のためか、筆記時の振動が非常にマイルドです。ガッチリとした剛性を持ちながらも、筆記振動が伝わらないようなマイルドさを兼ね備えています。

芯は1ノックで0.5 mm繰り出すように設計されており、20回できっちり10 mm出てきます。

全長は140 mmと比較的短いです。重心は約68 mm付近にあり、ちょうどペンの中間です。ペンの持ち方にもよりますが、ペンを持った時、指先と指の付け根のちょうど中間くらいに重心が来ます。筆記時に回転モーメントが最小になるように設計されているのではないかと思います。SMASHは単に低重心というだけでなく、全長を140 mmに抑えているところにポイントがあるのではないかと思います。

そのせいでクリップが若干手に干渉しやすくなってしまったのが唯一の欠点ですが、すごく気になるほどではありませんし、気になる場合は外してしまえばいいと思います。

長時間文章を書き続けるような用途だとドクターグリップのようなペンがいいような気がしますが、図を書いたり計算したりするような用途にはSMASHが合っていると思います。製図用と一般筆記用の良さを兼ね備えた非常に完成度の高いシャープペンシルだと思います。

YouTubeで人気が再燃する前はぺんてる社内で廃盤が検討されるほどの売り上げだったそうです。いいシャープペンシルはSMASHだけではないですが、SMASHに似たシャープペンシルはありません。SMASHの耐久性の高さを考えると私はすでに一生分のストックを持っていますが、これからも学生に使って欲しいシャープペンシルのひとつです。

0.3は復活しましたが、ぜひ、人気のある今のうちに0.7と0.9の復活もして欲しいところです。私は絶対に買います。

 

ぺんてる シャープペン スマッシュ 0.5mm Q1005-1 ブラック 0.9cm×13.9cm
 

 

 

 

 

 

ゼブラ シャーペン 滑らかな書き心地(DM3-300) 0.5mm

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  • 発売日: 2014/10/01
  • メディア: オフィス用品
 

 

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