究極にひっつかないハサミ「パーフェクトバリア」(林刃物・ALLEX  52001)

ハサミは日常的になくてはならない道具ですが、私は使用頻度がそれほど高くないので、一度買えば、10年、20年と同じものを使います。

去年まで使っていたのは「長谷川刃物のCANARY ボンドフリー GX-175」です。元々、モノクロフィルムをカットするために買ったハサミです。私が千葉に住んでいた頃、秋葉原のヨドバシカメラで買ったのを覚えています。ということは、もう20年以上が経っています。

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今使っているのは景品でいただいた「ALLEX 事務用はさみ(中)S-165」です。

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すごくよく切れるんですが、マスキングテープのような粘着性のあるものは切れません。切れますが、すぐに粘着剤がハサミにくっついて切れなくなります。

非粘着性のハサミを探していて、ネバノンを買おうかずっと迷っていたのですが、パーフェクトバリアというハサミがいいと聞き、買ってきました。このハサミ、文房具店などではあまり見かけないんですが、ホームセンターにたくさん売っていました。

全長:194 mm

刃渡り:70 mm

重量:82 g

S165の刃渡りは68 mmでほぼ同じですが、比べると少し大きめです。

グリップは塩ビでできています。硬質塩ビだと思いますが、若干柔らかめに仕上げられていて、グリップ感があります。

手にした感じはこんな感じです。持ち方として正しいのか分かりませんが、私ならこう持ちます。

持ち手だけでなく、刃自体が分厚いです。

少し細部を観察してみましょう。

左:S-165、右:パーフェクトバリア

この部分はカシメてあります。

刃物の付け根が当たるように設計しています。

切り終わりの時に持ち手が当たりません。

なんでこんな設計なのかはよくわかりません。

もしかしたら、切り終わった時に持ち手同士が当たると塩ビに負担がかかって、最悪割れる可能性があること、あるいは、切り終わり時に金属同士を当て、カチッとした感触を出したいのかもしれません。

肝心の切れ味を比較してみます。

普通の紙を切るだけだとS-165もよく切れるので差は感じませんでした。

続いて、粘着性の高いサージカルテープを切ってみます。

左:パーフェクトバリア、右:S-165

結果は一目瞭然ですね。

S-165ではどう頑張っても最後まで切れませんでした。しかしながら、パーフェクトバリアは紙を切るのと同様にサクサク切ることができました。

下の写真のように細かく切っても全く引っ付かないので気持ちよく切り続けられます。

ハサミを長く使うコツは、硬いプラスチックや金属、分厚すぎる厚紙や布などを切らないことです。そういうものを切りたければ、そういうものを切る前提で作られた道具を使うべきです。安全の観点から見ても、切りにくいものを無理やりハサミやカッターで切るのはお勧めしません。

ちなみに、ボンドフリーも粘着しにくいですし、長く使えるのでいい道具だと思います。

 

 

 

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