【関数電卓:fx-JP900CW】意外と便利な「ページ送りキー」

fx-JP900CWにはページ送りキーというキーがあります。一般的な関数電卓ではあまりみないキーです。その時々で挙動が違うようですが、今回はその一例を示します。

関数電卓で計算実行後、式を訂正する時には、左右のどちらかのカーソルボタンを押すと、カーソルが式の中に出現します。一般的に、右カーソルを押すと、式の一番左に、左カーソルを押すと、式の一番右にカーソルが出現します。しかしながら、右カーソルを押してしまったものの、式のどちらかというと右寄りの部分を訂正したいことがあります。関数電卓では式が長くなってしまうことがあるので、この移動が結構、面倒な時があります。

ページ送りキーは式の中にカーソルがある状態で、上を押すと式の先頭に、下を押すと式の後端にカーソルが移動します。これは画期的な操作感だと感じました。

fx-JP900CWはUIをシンプルにしたために、機能に到達するまでのキーストロークが多くなる場合があり、割とそれを批判されているようです。特定の機能を多用する人にとっては実際に不便と感じることもあると思います。しかしながら、実際に使ってみると、細かいところでいい改良点がたくさんあるように感じています。例えていうなら、パソコンの直感的なGUIの要素があらゆるところに取り込まれているように思います。

関数電卓は現場で技術者が使う道具であると同時に、学習者が学習のために使う側面もあります。どちらも使いやすくするのがベストですが、果たしてカシオの新シリーズはどのような出来栄えなのか、今後も探索してみたいと思います。

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