「実験計画と分散分析のはなし」を読みながら、電卓を叩いています。
統計解析ではよく平方和を求めます。
平方和ははこのような計算を行います。
各データの二乗の総和から各データの総和の二乗をデータ数で割った値を引きます。
QC検定では一般電卓しか使えませんが、これを計算するには一般電卓を使うのが一番早いです。
二乗の総和はこのように求めます。
[数字] [X] [M+](これをデータ数だけ繰り返す)
これで[数字]の二乗が順次メモリに格納されます。
そこで徐に次を実行
[数字] + ・・・ + [数字] [X] [=] [/] [データ数] [M-]
これで平方和がメモリに格納されたことになります。
[MR]すると結果が表示されます。
カシオの計算機ではおそらくこれが最短手順だと思っています。
さて、これを関数電卓で実行しようとすると色々方法が考えられるのですが、スピードは圧倒的に落ちます。
特にカシオの最新フラッグシップfx-JP900CWなどでも同様です。というか、単独メモリーが準備されていないので、工夫もしにくいです。
一方、EL-501Jは一般電卓に近い使い方ができます。
[RCL] [STO] [M+]が横一列に並んでいるのも使い勝手がいいです。[M-]キーはありませんが、その場合、[M+]する前に[+/-]キーで数字の符号を反転することで、[M-]と同等の結果が得られます。
もちろん、関数電卓ですから、三角関数や対数の計算も普通にできます。
最新機種はEL-501Tです。液晶の見やすさやキーの打ちやすさなどは向上していますが、基本的に大きな違いはありませんし、平方根の計算はEL-501Jの方がかなり早いです。1000円もしないので、一個買って、サブ関数電卓として身近に置いておくと便利です。